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テンポラリー通信

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2015年 05月 04日

初夏の表情・・・-斜道(20)

個展を終えて久しぶりに高向さんが来る。
胃の痛くなるようだったという展示前後の思い詰めた
表情が消え、今の季節初夏のような表情だった。
テーマとした汽水ー淡水と海水の水の境。
境という世界を他にも同じ思いで現実と闘って生きて
いる人がいる事を知り勇気をもらったと語る。
作品を展示し、返ってきた未知の他者からの反応が
彼女に力を与えてくれる。
今日が最終日のアキタヒデキ展をこれから見に行くと
言う。
ここでも未知のふたりが作品を通して心を繋ぐだろう。
境を渡る橋という原風景を基底に幾つもの境界を主題と
したアキタヒデキ写真展。
カメラという自らの内面と外界を繋ぐ回路を得たと確認
する為に開かれた展示は、多くのこれまでの写真を整理
し、原稿用紙の桝目のように正座し言葉を発していた。
高向さんはどの一点が心惹かれるだろう
私の知る見た人の何人かが何らかの一点を心に留めていた。
Mさんは桜木の一点を、Sくんは狸小路の一点を・。
それぞれに生きてきた時間に眠る現在と原風景の境の橋と
思える一枚である。
私は春楡(エルム)のそれかなあ。

電話が入り、凹み取材中の谷口さんと山田航君からだ。
7月個展の為の新たな凹みが東北部で見つかったという。
旧琴似川沿いの百合が原公園近くという。
トレース終えてこちらに向かうと言う。
岡崎文吉の護岸跡の残る茨戸川と卸売市場路上を繋ぐ東部の
路上亀裂・凹み。
ここでも路上の亀裂という凹みの橋を繋いでいるなあ。
一仕事終え、またきっと初夏のような笑顔で3人が現れるのだろう。
谷口夫妻に山田君・・。

そして確実に確かな第一歩を踏み出した高向、アキタふたりの作家
たちの、初夏のような笑顔にもまた会える事を楽しみにしている。

*及川恒平・山田航「二本のポプラをめぐる二つのうた」ライブ
 5月16日(土)午後5時~予約2500円。

 テンポラリ-スペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2015-05-04 12:40 | Comments(0)
2015年 05月 02日

ドライウエイトー斜道(19)

節制を重ねた所為か、ドライウエイトの基準が上がる。
僅かだがこれまで下がる一方だった基準が上にいったのだ。
余分な水分を抑え、筋肉を増幅し体内の自然ダムを造る。
そして心臓に負担をかけない体とする。
これが当初からの目標だった。
貯水する身体のダムが痩せれば、どんどん悪い水が溜まり、
それを基準とするドライウエイトの設定が下がってくる。
健康時身長を基準にした体重とは違う体内水分が基準だから
ボクサーの筋肉と水分のウエイトの闘いのような関係である。
腎臓を患ってドライウエイトという基準を知り、すぐ思ったのが
「明日のジョー」だった。
自分は明日のジョーならぬ明日のトジオーにならねばならぬ
と、勝手に決めていたのだ。
一日の水分とカロリーを意識し管理し、下げられる一方の
体重基準を上げる事。
それが命を守る私の闘いでもある。
透析治療とは腎臓に代わって体内の水分を浄化するもので、健康
時腎臓が黙々と水分を浄化し、ビタミンDやホルモンを造り
さらには他の臓器特に心臓へ導水し身体内の水分を有効に送る、
その役割を人工的に代行するのだ。
ただ人工的な機能ではビタミンやホルモンのようなものは造れず
浄水場のような事が主体となる。
浄水機能が衰えているので、悪い水が溜まる。
健康時でも二日酔いの翌朝のようなむくんだ手足顔は、その悪い
水の溜まっている証しである。
必要最小限の水分で体内の水分を体重により基準設定する。
それがドライウエイトの設定なのだ。
しかし筋肉が痩せ体重が落ちれば良いというものではない。
逆に水分を必要とするダムのような正しい筋肉が増えれば、ドライ
ウエイトの基準も自ずから増えてくるのである。
従って基準が上に伸びたという事は、身体的にも心理的にも
すごく気持ちの良い事なのだ。
透析が終わってその事実を実感した。
疲れが違うのだ。
次なる目標は健康時の標準体重67kgを目標に、その近辺まで
頑張りたいなあと思う。


*及川恒平・山田航「二本のポプラをめぐる二つのうた」ライブ
 5月16日(土)午後5時~予約2500円。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2015-05-02 14:07 | Comments(0)
2015年 05月 01日

電話と訪問ー斜道(18)

創成川を挟む僅かな距離の町の違いに思いを巡らせていたら
電話が鳴る。
東京の映像作家石田尚志さんからだった。
今新宿でイメージフォーラム主催の上映会場にいるという。
甲高い声で横浜美術館での吉増さんとの対話は大成功だった
と興奮気味に言う。
横浜・石田尚志展のハイライトのひとつだ。
石田さんの作家活動の原点でもあり、今も続くふたりの熱い
関係性と友情が今度の大規模な個展で花開いているのだ。

するとちょっと今誰かと電話を変わるという。
そして隣に大木氏が来ていて、テンポラリーのTシャツを着て
いると言う。
出て来たのは同じ映像作家の大木裕之さんだ。
電話に出た大木さんと10年続いている作品「メイ」の話をする。
「メイⅠ」「メイⅡ」と纏め、「メイⅢ」に掛かるという。
今年の札幌行きはまだ未定のようだが、心はきっとこちらに
あるのだろう。
新宿の会場で新作品の上映をし、その席にテンポラリーのT
シャツを着ているのはその証である。
このオリジナルTシャツは、友人の熊谷直樹氏が今の地に移
った時製作してくれたもののひとつだ。
何年か前大木さんが個展の時気に入って購入してくれたのだ。
それを大事な新作お披露目の会場で着て来たという事は、如何に
「メイ」という作品とこの場を思っているかという事である。
ふたりの天才映像作家の満開の桜花のような声を聞き嬉しい
時間だった。

電話が終わり程無く夕張の上木氏がふらりと来る。
手土産に山菜2種を持って来てくれる。
病気見舞いあったのだろう、そこから内臓の話などする。
山稜が筋肉に見え、そこを水源とする川が血流に思えたという
以前のブログの記述を読んで共感したという。
ただそういう事に気付かない方が幸せかも、と上木氏が笑った。
帰り際封筒を手渡せれる。
表面に今桜会嬉と大きく書かれていた。
よく見るとその一文字の横に小さく字が添えられて、今年も・
桜に・会えて・嬉しい、と書かれ下に花見代 上木和正とあった。
本当にお見舞いだったんだ、と感謝の気持ちが込み上げる。
コイン入れに僅かだった懐具合を侘しく思っていた時だったので
嬉しかった。

昼に隣家の大家さんから息子が釣ってきたよ、と言って鰈の
煮付けとお握りの差し入れがあった。
この日は遠くから声の贈り物、夕張からの訪問、鰈の煮付け
と色んな形象の魂が来てくれた気がする。

ありがとう、人の心に支えられて生き抜きます・・ね。


*及川恒平・山田航「二本のポプラをめぐる二つのうた」
 5月16日(土)午後5時~予約2500円。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2015-05-01 14:19 | Comments(0)