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2007年 07月 20日

人と音の曼陀羅ー夏の旗(41)

午後どーみんさんという名のミキ友がゆっくりと会場を見て話し込む。今日は子
連れではなくラフな服装なので最初は別人かと思った。そうこうしていると会場に
入り芳名録に記帳をしている人がこちらを向き声をかける。しばらくでした・・。痩
せて見間違えそうになったが門馬ギヤラリーの大井恵子さんだった。故人の門
馬よ宇子さんの娘さんで今後母親の意思を継いでギヤラリーを続けると言う。し
ばらくぶりに会った事とここは初めて来た事と故人の話でいっぺんに話が濃くな
った。母とふたりで一度訪ねようねと話していたんですよと言う。私も一度会いた
かった。早朝の太陽の光の中で門馬さんの死を見詰めたと言う。宇宙へ逝った
のです。いやそれは違う。太陽になったのだ。太陽おばさんでしたよ。そんな話
をする。吹き抜けの2階に上がり落ち着くといってなにやかやと話が跳ぶ。そこ
に石川さんが来て挨拶が始まる。大井さんが帰ってまもなくチャランゴ奏者の福
井岳郎さんと演劇集団千年王国の栄田佳子さんが来た。会期中に演奏をする為
の下見である。岳郎さんとは古い知り合いだがここに来たのは初めてである。奥
さんの陶芸家土屋恵理さんは前のスペースで個展をしてもらった。力強い土の造
形を得意とする。ふたりが結婚してもうお子さんが出来たと聞いてから何年か経つ
。するとそこへ熊谷直樹さんが人を連れて現れた。是非紹介したいとメールがきて
いたジャンベ太鼓演奏の茂呂剛伸さんという人だった。話もそこそこに取りあえず
音を聞かせてよということでアフリカで学んだというジャンベという太鼓を叩き出した
。お通夜の仕事が入ったと言って石川さんは仕事に出掛けたがその後演奏が続
いた。いや~あ良いね。真っ直ぐな迫力がある。つられるように岳郎さんが演奏を
する。チャランゴとケーナの演奏だ。最初に歌った後茂呂さんとコラボレーシヨンと
なる。太鼓の強いリズム、優しいが激しく掻き鳴らすチャランゴ。岳郎さんの声と音
に以前と違った哀(あい)のようなものを感じる。前はNHKの唄のお兄さんみたい
な明るい農村青年みたいな健全さが持ち味だったが今は哀しみがどこか沁み込む
味がするのだ。茂呂さんは勢いがあり強くどんどんかき分けていく音だ。岳郎さん
は沁み込む音だ。ふたりは対照的な質である。それがいい刺激になっている。最
後に栄田さんがピアニカで加わりトリオの演奏となった。これはこれで絶品と言え
た。作品の中で昨夜は音と人が曼陀羅のように宙(そら)を創ったのだ。

*石川亨信展「each pulse、each tempo」-29日(日)まで。am11時ーpm
 7時:28日午後6時~福井岳郎ライブwith栄田佳子(千年王国)-投げ銭
*村岸宏昭展「木は水を運んでいる」-8月7日(火)-12日(日)1~6日展示
 併催:遺作コンサート8月10日(金)午後6時~於ザ・ルーテルホール(大通り西
 6):追悼ライブ8月6日(月)午後7時~於ライブハウス「LOG」(北14西3)7日
 (火)午後7時~於カフエエスキス(北1西23)
*及川恒平ライブ「だきあえぬうお」-8月18日(土)午後6時~
 予約2500円当日3000円
*Psalmライブー8月19日(日)午後6時~入場料1000円
*佐々木恒雄展「crickers」-8月21日(火)-26日(日)
*石田尚志展ー8月28日(火)-9月9日(日)
*阿部守展ー9月11日(火)-23日(日)
*中嶋幸治展「Dam of wind for the return」-9月25日(火)-30日(日)
 於テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8
 tel/fax011-637-5503

by kakiten | 2007-07-20 11:55 | Comments(0)
2007年 07月 19日

腐蝕画と光ー夏の旗(40)

日が長い。午後7時を過ぎてもまだ光が漂っている。午前の光とはまた違う柔ら
かさだ。西南向きのガラスの戸口から燦々と入光する午後の時間。白い壁に反
射して空間は燃えるような白い光で満たされる。そして光の力が衰え弱々しく薄
明の漂う空気となる。この時間が一番いいと作家は言う。銅版画の腐蝕された色
彩が深く輝くのだ。色を発すると言ってもいいのかも知れない。縦1m40cm横50
cmの銅がねが何も彫られていない状態で正面にやや斜めに床から立っている。
揺れて外界を映すだけだ。この銅板に図柄を描き硝酸で腐蝕させて作った版を刷
る。具象的な図柄はなく抽象的な線が沈んだ色彩とともにひろがっている。見る人
によってそれは様々な形に見える。昨日は骨に見えると言う人がいてどっきりだっ
た。何かこのところの私の心的時間経過のようで驚いたのだ。しかし揺れて外界
を映している銅がね色の銅板をみているとこれ自体がもう浮世・絵のように思える
。浮世=現実・絵=幻実。バーチヤルリアリテイーである。彫り込まれる前のまっ
さらな銅板。前に立つ凡てを映しだしながらも不定形に揺れていて虚の像である。
古民家という本来の住の日常性が天井を抜く事で非日常の空間に反転する。しか
しどこかで強い梁のように日常がこの空間の非日常の背後に張り付いているの
だ。吹き抜けの2階に上り座っているとそれが実感される。日本人の身体尺度で
構成された座敷の空間が床も消え押入れも喪失し襖の戸も無いのだが身体の寸
法は保たれてその残響感が存在しているからだ。目の前の現実が反転しその非
現実がまた反転して現実となる。これはあたかも生と死の構造、その反転に似て
いる。石川亨信さんの僧としての生活が日々そうした日常と分ち難くあるとしても
その事で作品を評価しようとは思わない。彼は彼固有の日常、生活の中から非日
常を抉り出そうとしているのだ。その普遍性への眼差しこそが評価に値するもので
ある。骨に見え、精子と卵子に見え様々な見え方の中でこの空間はある豊かさを
孕んでいくのだろう。それがexhibitionのexなのだ。外へ、前に、と作品は自立し
ていく。

*石川亨信展「each pulse each、tempo」-29日(日)まで。
 am11時ーpm7時
*村岸宏昭の記録展「木は水を運んでいる」-8月7日(火)-12日(日)
 1日~6日まで展示作業。:併催遺作コンサート10日(金)午後6時~於ザ・ルー
 テルホール(大通り西6):追悼ライブ6日(月)午後7時~於ライブハウス「LOG」
 (北14西3)。7日(火)午後7時~於カフエエスキス(北1西23)
*及川恒平ライブ「だきあえぬうお」-8月18日(土)午後6時~
 予約2500円当日 3000円
*Psalmライブー8月19日(日)午後6時~入場料1000円
*佐々木恒雄展「crickers」-8月21日(火)-26日(日)
*石田尚志展ー8月28日(火)-9月9日(日)
*阿部守展ー9月11日(火)-24日(日)
*中嶋幸治展「Dam of wind for the return」-9月25日(火)-30日(日)
 於テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2007-07-19 12:53 | Comments(0)
2007年 07月 18日

胎内曼陀羅・石川亨信の世界ー夏の旗(39)

縦に1m40cm横に50cmの銅版画が壁に固定されず床に直接やや斜めに立て
かけられ一枚は床にこれも斜めに横たわって置かれている。1点は光る銅板その
ものでこれが入って正面に立てて置かれている。床に置かれた作品は中心が円
のように縺れ縦に伸びた茶褐色の模様が抽象的に地の暗緑色の上に浮かんで
いる。この作品を取り囲むように小さめの作品、中間の大きさの作品と5点が並ぶ
。2階吹き抜けには同じ縦長の作品が3点少し前向きに固定され小さい作品は2
点2階に上って分かる位置に置かれている。大きな縦長の作品のひとつはやはり
版の素材の銅板そのものだがこちらは下の銅板に比べ磨かれてなく鈍い光沢の
ままである。他の作品は泡のような夜桜のような円い斑点が暗い色調の画面に
浮かんでいる。従来の石川さんの展示と違いここでは壁に固定する展示方法を
捨てている。正面から入る外光を受け磨かれた無垢の銅板に見る人自身が映り
込まれさらにその眼の下に精子と卵子のようなエッチングの作品があり同様なフ
ォルムの作品が見る人を囲むように床から直接立って在るのだ。吹き抜けの2階
に上がり座ってみると汚れ曇った同じ銅板が座る人を映し出し周りの作品は欲望
の泡のように見る者を取り巻いている感じがする。下にある磨きこまれた光る銅板
は新たな外の世界を暗示するように未知の無垢のままあり2階の世界はそれまで
の煩悩の世界を象徴してあるかに思える。この空間自体が転生を象徴しrevoluti
onー命革(あらた)むを行為を顕しているかのようである。外に立て掛けられた大
きな作品はその転生への入り口に立つ門のように在って見る人はそこを意識し入
る事ですぐ正面に立つ磨きこまれた銅板に映る揺らぐ自らの翳の姿に出会いある
意識の胎内へと誘われるのだ。会場をゆっくりと見、上下の空間を経験する事で
再びその無垢の銅板に立つと入ってきた時とまた違う新たな世界への入り口のよ
うに存在する事となる。作家の9月初の海外個展ニューヨークへの新たな外界へ
の微かな期待と慄きもそこには篭められているのかも知れないが私にはこのイン
スタレーシヨン的展示が命革(あらた)む胎内曼陀羅の世界のように思えてならな
い。

*石川亨信展「each pulse each、tempo」-7月17日(火)-29日(日)
 am11時~pm7時
*村岸宏昭の記録展「木は水を運んでいる」-8月7日(火)-12日(日)
 併催遺作コンサート10日(金)午後6時~於ザ・ルーテルホール(大通り西6)
 追悼ライブ6日(月)午後7時~於ライブハウス「LOG」(北14西3)7日(火)午後
 7時~於カフェエスキス(北1西23)
*及川恒平ライブ「だきあえぬうお」-8月18日(土)午後6時~
  予約2500円当日3000円
*Psalmライブー8月19日(日)ごご6時~入場料1000円
*佐々木恒雄展「crickers」-8月21日(火)-26日(日)
*石田尚志展ー8月28日(火)-9月9日(日)
*阿部守展ー9月11日(火)-23日(日)
*中嶋幸治展「Dam of wind for the return」-9月25日(火)-30日(日)
 於テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2007-07-18 11:59 | Comments(0)
2007年 07月 17日

夏雲高く動かずー夏の旗(38)

昨日は休廊日。午前中古書と新本の店をしている「つきや書店」の小杉山竜一さ
んと中川潤さんが弔問に来る。その後骨入れに平岸墓地へ向かう。母親の納骨
の時はひとりで墓石の石板を持ち上げ腰を痛めた。その後地下鉄宮の沢まで行
きそこから円山まで歩いて治した。今回はふたりが同行してくれるので腰を痛め
る心配がない。それでもふたりがかりで石板をやっと持ち上げる。最初に母親の
頭蓋骨が見えた。その上から女房のお骨を入れる。頭蓋骨も分からずぽろぽろ、
さらさらと骨が落ちた。焼き場の火の燃焼力が強くなったのか、糖尿病で骨が脆
くなっていた性なのか解らないが母親の骨の方がしっかりと見えた。お坊さんの
都合で繰り上げ法要となり四十九日前に骨入れを済ませ六七日にお経を墓地で
あげてもらう事になったのだ。今日しかまとまった時間がとれなかった。友人ふた
りのお陰で無事済む。その後ギヤラリーに向かい3人で近くでお蕎麦を食べ別れ
る。午後村岸さんのお母さんと斎藤周さんが来て村岸展の打ち合わせをする。
彼の資料をお母さんが持ってきてその内容を点検する。昨年ちょうど今頃スタ
ートした個展の写真等がある。見に来た人が吊られた白樺を抱き耳をあて仕込
まれた川の音を聞いている写真である。一番最初の写真がその年10月に亡く
なった石田善彦さんの写真だったのも不思議だ。ふたりはその後近くの焼き鳥
やさんで飲み石田さんをして村岸さんの才能を大いに感嘆させる事になるのだ。
アナログのニコンのカメラで幾枚も写真撮影していた村岸さんを想い出す。彼の
眼線の記録。これも一冊のファイルとして纏めなければならない。作品の再生と
記録の両方がこれで軌道に乗ってきた感じがする。午後6時過ぎに明日からの
展示の設定に石川亨信さんが来る。縦長の銅版な大きな作品を吹き抜けと1階
を繋ぐように展示が試される。夜のライトの光は縦軸の眼線になる。明日朝もう
一度仕上げを試みる事でこの日は9時頃で終る。両手ふたつ余りの死を送り、
両手に溢れる死者の想いを迎えた日。夜残照の残る道を自転車で走りながら
疲れが夜風に跳んで浮いてる気がした。
7月17日ー午前中に石川さん展示を終える。仕事着ー僧服のまま来る。忙しそ
う。書肆吉成の吉成秀夫さんから速達葉書くる。明日西岡で吉増剛造さんを囲む
会の連絡。午後6時から8時までという。ここは午後7時まででそれから未知の西
岡の場所までは無理だ。残念だが致し方無し。今日はジョンコルトレーンの命日
という。「バラード」をかける。なにか死者が近い。石川亨信さんの僧侶姿と重なる
ようにお盆も近づくのを感じる。


*石川亨信展「each pulse、each tempo」ー7月17日(火)-29日(日)
*村岸宏昭の記録展「木は水を運んでいる」-8月7日(火)-12日(日)
 :併催遺作コンサート10日(金)午後6時~於ザ・ルーテルホール(大通り西6)
 :追悼ライブ6日(月)午後7時~於ライブハウス「LOG」(北14西3)
  7日(火)午後7時~於カフエエスキス(北1西23)
*及川恒平ライブ「だきあえぬうお」-8月18日(土)午後6時~
  予約2500円 当日3000円
*Psalmライブー8月19日(日)午後6時~入場料1000円
*佐々木恒雄展「crickers」-8月21日(火)-26日(日)
*石田尚志展ー8月28日(火)-9月9日(日)
*阿部守展ー9月11日(火)-23日(日)
*中嶋幸治展「Dam of wind for the return」-9月25日(火)-30日(日)
 於テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2007-07-17 11:24 | Comments(0)
2007年 07月 15日

清流が流れていたー夏の旗(37)

水の繊維が見えるような清流が流れていた。そんな2週間だった。後藤和子展、
今日で終る。晴天にも恵まれ陽光が水面を揺らすように碧色の画面に深みを与
えてくれた。CGの映像が踊った。青いカタログテキストが刷り上った。ひと刷り、
ふた刷り、み刷りと添削校正にご迷惑を掛けた。光と空気まるごと感じる空間構
成。画面に踊る動画。手に取るカタログと会期中の充実した時間が3点に集約さ
れ創りあげられていった。この会場に流れていた時間は水の深い癒しの時間で
もあったと思う。最終日の今日、台風の影響か風が立ち、秋のようだ。大気もま
た流れる。風もまた渓流である。後藤さんの展覧会の最終日に相応しい。
昨夜は久し振りに円山北町の神社小路祭りに顔を出す。酒井博史さんが出店し
て印鑑彫りの商いをしていると聞いたからだ。西28丁目駅から近く去年の1月ま
でいた懐かしい界隈である。東家寿楽近くの一角に彼の出店があった。人が多勢
歩き回っておでん屋やら焼き鳥屋やらお祭りにお馴染みの賑わいが続いている。
半袖の半被のようなものを着て胸をはだけすっかり町のあんちゃん風のいでたち
で酒井さんがいた。やはり下町の風情が彼には似合う。タウンボーイなのだ。その
点では私とは同じさっぽろの町っ子でも違うのだ。太目の彼が旧鶴岡学園の石塀
の穴にするするっと入っていったあの身の軽さや小路、仲通を燕のように知り尽
くして車で走る時にいつもそう感じていたのだ。この日の半被姿もそうである。同じ
マチでも彼の街にはタウンボーイの匂いがする。私の方はシテイーボーイの違い
がある。そのことは小学校の頃にも感じていた。薄野界隈の同級生ははしっこく、
ませていてよく馬鹿にされたものだ。例えば私が江戸川乱歩の少年探偵団を読ん
でいると相手は同じ明智小五郎でも真珠夫人とか盲獣とかを読んでいてその落差
に驚いた事がある。この違いはやはりタウンとシテイーの違いなのだ。勿論どっち
がいいとかそういう問題ではなく<まち>の違いを肌で感じたままの事である。薄
野に近い東屯田通りのハンコ屋さん生まれの酒井さんはやはり私にとっては畏敬
すべきタウンボーイである。さっぽろの町と街とその基底にある自然。後藤さんの
描くさっぽろの清流のような時空に囲まれ酒井さんのような下町ッ子に巡り会いこ
のさっぽろも捨てたものではないと感じる。年齢は倍以上も違うふたりだが最終日
にもう一度ゆっくりと作品を見たいと酒井さんが言う。昨日はさらに若い藤谷康晴さ
んが会場中央にうつ伏せに寝そべり背を伸ばしごろりと鑑賞していた。後藤さん覗
いて嬉しそうに笑って言う。”本望よ”。

*後藤和子展「青焔sei-en」-本日まで。am11時ーpm7時
*石川亨信展「each pulse、each tempo」-7月17日(火)-29日(日)
*村岸宏昭の記録展「木は水を運んでいる」-8月7日(火)-12日(日)
*及川恒平ライブ「だきあえぬうお」-8月18日(土)午後6時~予約2500円
 当日3000円
*Psalmライブー8月19日(日)午後6時~入場料1000円
*佐々木恒雄展ー8月21日(火)-26日(日)
*石田尚志展ー8月28日(火)-9月9日(日)
*阿部守展ー9月11日(火)-23日(日)
*中嶋幸治展「Dam of wind for the return」-9月25日(火)-30日(日)
 於テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2007-07-15 11:25 | Comments(0)
2007年 07月 14日

なにをしようとしたかー夏の旗(36)

村岸宏昭さんの追悼の月例会がカフエエスキスで開かれる。来月の6日からL
OGの追悼ライブが皮切りに7日からテンポラリースペースでインスタレーシヨン
の展覧会、10日にはザ・ルーテルホールで遺作コンサートと始まるので月例会
としては最後の集まりである。音楽の恩師の南先生の段取り説明、確認、かって
の音楽仲間のライブのスケジュールは酒井さんから説明があり淡々と会議は進
んだ。しかし最後に美術の展示の事でクレームがつきまた故人の活動記録の不
備が問題提起され初めてこの集まりが紛糾した。発端は旧曙小学校に展示した
インスタレーシヨンの一部吸音装置をテンポラリーの会場に設置することの意味
だった。旧曙小学校はコンクリートの建物でありここは古民家を改造した木の家
である。従って吸音装置の設定は何の意味もなく作家の意思を反映しないという
主旨だった。それに付随して別の参加者から故人の活動記録や写真の展示がど
こにも会場に提示されていないという主旨の発言が続いた。故人の美術面での展
示は高校時代の美術の先生であった斎藤周さんが構成を考えていた。故人の美
術的発表はインスタレーシヨン(仮設展示)が多く額縁入りの絵画と違い展示に多
大な困難がある。昨年7月のここでの白樺の展示ももうその素材となった白樺は
失われている。そこで斎藤さんの意図した展示は旧曙小学校で展示されたものを
再現しようとするものだった。環境が違えばその環境に合わせて構築するインスタ
レーシヨンという作品行為は当然ながらズレが生じる。そこが指摘されたのだ。旧
曙小学校のフリースペースももう既に廃止されそこでの再現は無理である。ただ
その作品設置に関った友人たちがいてプロセスは覚えていた。素材も残っている。
他には故人の美術的展開の素材がないのである。ここでふたつの問題が提示さ
れる。再現とは何か。またもうひとつの指摘の記録とは何かという問題である。再
現も記録も結論からいえば不可能である。何をしたかを問えば際限もなく拾い切
れるものではない。問題は何をしたかではなく、何をしようとしたかなのだ。その故
人の眼差しの先を見ていたものを残された人間は共有しながら前へと進むしかな
いのだ。見詰め合うことではなく同じ方向をみること、それが愛する事といったサン
テグジュベリの「星の王子さま」の目線である。記録の重視や作品の再現に拘る
事は何をしたかに拘る事である。しかしその上でもっと重要なのは、何をしようとし
たかを伝える事だ。同じものの復元ではなく志したものの再生なのだ。追悼を履
き違えると死者に限りなく服従する心のファシズムに陥る。死者の尊厳という額縁
を権威化する追随的無責任が最終的に発生する。問われているのは生きている
自分がどう眼差しを共有しながらも今どう生きようとしているかなのだ。最終的に
問われるのは故人が何をしたかを明らかにしながらも、何をしようとしてかを自己
の生の現場で共有することである。音楽でいえば演奏の再現ではなく演奏者によ
って再生されるものであるだろう。それはグールドのバッハであり、キーシンのシ
ョパンであってバッハの復元、ショパンの復元とは別の次元にある。今我々が共
有する楽譜のようなものが村岸宏昭というひとりの男の人生の志である。生き様
である。何をしようとしたかと何をしたかを履き違えるとその軸がぶれるのだ。

*後藤和子展「青焔seiーen」-15日まで。
*石川亨信展「each pulse、each tempo」-7月17日(火)-29日(日)
*村岸宏昭展「木は水を運んでいる」-8月7日(火)-12日(日)
:併催遺作コンサート8月10日(金)午後6時~於ザ・ルーテルホール(大通り
 西6) 追悼ライブ8月6日(月)午後7時~於ライブハウス「LOG」(北14西3)
 7日午後7時~於カフエエスキス(北1西23)
*及川恒平ライブ「だきあえぬうお」ー8月18日(土)午後6時~
  予約2500円当日3000円
*Psalmライブー8月19日(日)午後6時~入場料1000円
*佐々木恒雄展ー8月21日(火)-26日(日)
*石田尚志展ー8月28日(火)-9月9日(日)
*阿部守展ー9月11日(火)-23日(日)
*中嶋幸治展「Dam of wind for the return」-9月25日(火)-30日(日)
 於テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2007-07-14 12:48 | Comments(2)
2007年 07月 13日

心のキッチンー夏の旗(35)

死にはある種のファシズムがある。死者もまた君臨するのだ。葬儀産業はその死
のブランドによって成立する。個が個を想う。その回路に同調して電波ウイールス
のように忍び入る。そして増幅する。こうなると仏教の教えもその葬儀ビジネスの
段取りの役割でしかない。社会的にも死者の名を借りて事業のように増幅作用が
起きる。本質は故人の個を悼みその志を共有する事にある。生の側に純粋素とし
て還元され生と死を繋ぐ心のキッチンが必要である。屍体を調理し生きる栄養とす
る料理の精神の場が台所である。死もまた生にリパブリックされなければいけない
。死というパブリックな事実を前にしてうろたえ死者をやたらと持ち上げてはいけな
いのだ。死という厳粛な公をブランド化し擦り寄る。そこにビジネスが発生し、文化
的には退廃が生じる。生の側に取って返すキッチンを精神的に保たなければなら
ない。この1年間個人的にも死者の季節が続いている。そして今年はその死者の
追悼の行事が続く。初盆、一周忌。村岸宏昭さん、石田善彦さん。優れて純粋な
友人たちであった。その死がもたらした影響は今も波紋のように心にひろがってい
る。死者の眼差しがその先に見続けていたものはなんなのか。それは今もラデイ
カルな輝きを失ってはいない。その鮮度を生者は調理しなければいけない。それ
が義務であり供養である。防腐剤漬けにしてブランド化してはならない。飾りにし
して祭り上げるのはなんらかの意図が隠されているからだ。その意図が増幅すれ
ば商業主義や便乗テナント文化がまかり通る。心のキッチンを喪失すれば死もま
たブランド化する。今夜は月例会議としては最終の村岸さんの追悼の集まりがあ
る。明日は死んだ女房の35日法要である。私の心のキッチンの包丁もまな板も
おろしがねも綺麗に研ぎ磨いておかねばならないのだ。

*後藤和子展「青焔sei-en」-15日(日)まで。am11時~pm7時:陽光に揺ら
 めく青、藍、蒼、碧、あお。CGによる動画。手に取る新鮮なカタログ。3点セットの
 完成です。
*石川亨信展「each pulse、each tempo」-7月17日(火)-29日(日)
 石狩在住の僧侶にして版画家。今秋ニューヨーク個展を前に渾身の個展。
*村岸宏昭の記録展「木は水を運んでいる」-8月7日(火)-12日(日)
 昨年8月四国の川で急逝した若き才能を悼む記録展。:併催遺作コンサート8月
 10日(金)午後6時~於ザ・ルーテルホール(南大通り西6丁目):追悼ライブ8月
 6日(月)午後7時~於ライブハウス「LOG」(北14西3):8月7日(火)午後7時~
 於カフエエスキス(北1西23)完全予約制。
*及川恒平ライブ「だきあえぬうお」ー8月18日(土)午後6時~予約2500円当日
 3000円:今年2度目の魂のフォークソング。
*Psalmライブー8月19日(日)午後6時~入場料1000円映画「もんしぇん」の
 サウンドライブ。主演玉井夕海、中川かりんの音楽パフォーマンス。
*佐々木恒雄展ー8月21日(火)-26日(日):網走出身の骨太な新鋭、初個展。
*石田尚志展ー8月28日(火)-9月9日(日):東京在住の若き天才映像作家
*阿部守展ー9月11日(火)-23日(日):九州在住の鉄の造形作家。1週間滞在
 して石狩河口をテーマに制作。
*中嶋幸治展「Dam of wind for the return」-9月25日(火)-30日(日)
 青森出身のナイーブな俊英。青森の土を素材にさっぽろの風を表現する。
 於テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り
 tel/fax011ー737-5503

by kakiten | 2007-07-13 11:24 | Comments(0)
2007年 07月 12日

不眠/早起きの朝ー夏の旗(34)

早朝に目が醒めそのまま起きて朝5時にパンを食べる。今朝は曇天。暗い朝だ。
ぼんやりと来し方を思う。いっぱい着込んでいた20代。随分と脱いできたなあ。
中身は細く薄かったが帰郷していっぱい背負い込んだ。それなりにやってしまっ
た。ヤングエクゼクテイブ?ふっと皮肉な笑いが浮かぶ。父が死んで故郷に戻っ
た。父の遺志。母の意思。ふたつの狭間で悶えていた。父の遺志を立てれば母
の意思を殺し母の意思に沿えば父の遺志を殺す。そういう増幅する社会環境に
いた。だから苛立って自分探しの磁場を求めてもがいていた。背中を向けて逃げ
はしなかった。だから母の意思にも加担し事業家のように動きもした。また父の遺
志にも従い家業の分野の専門知識も磨いた。どちらであれ自分は自分の価値観
が自然と働いた。それで誉められもし叩かれもした。でもどこか引き裂かれていた
。もっと自分らしくなりたかった。その選択を何度か決定的にしてきた。そしてその
選択の実行の度に何かを切り、喪ってきた。それは母だったかも知れないし女房
だったかも知れない。また親戚だったり友人だったかも知れない。後悔はないが
心の荒野はある。昨年もまたそういう選択を迫られた。そして今がある。もう着込
んでいたものは無くなり志しの骨だけとなりつつある。自らが望んでそうした事だ。
後ろ向きの視線はない。ただふっと過去から風が立つ。ひやりと吹いてくる時があ
る。人が人を思うそんな瞬間が隙間風のように吹く。部分的な記憶がついてくる。
それは黙して耐えて受け止めるしか今はない。<transparent>-透きとおる、
透明なーという英語を聞いた時すごく楽になった。<parent>ー両親、親、根元
、元。がtrans-横切って、貫き通して。透明になるのだ。だからなにかほっとした
のだ。そう希って生きてきたのだ。透明な骨には風が沁みる。遠くにいたなら望郷
の想いで包まれていたかも知れない。さっぽろ、骨がらみ、肉がらみ真っ向から向
き合い対峙してきたから百年の孤独も引寄せたのだ。明治の祖父,祖母。大正昭
和の父。昭和、平成の母。それぞれの時代が重い。仏壇背負って引越しである。
身体を見詰める。そこにはみんながいる。骨組みしっかりと多少ガタがきているが
丈夫な身体の自分がいる。その事に感謝する。トランスペアレントー透明になる。
だから見えてくるものもある。ただ時に風が沁みるだけだ。不眠/早起きの朝露の
ような独白である。

*後藤和子展「青焔sei-en」-15日(日)まで。am11時ーpm7時:作家作成の
 動画完成。青の作品が離合集散を繰り返し自由に動き回るCG作品。リアルタイ
 ムのカタログテキストも同時作成。陽光の会場作品とともにこの3点セットは気迫
 の展開。
*石川亨信展「each pulse、each tempo」-7月17日(火)-29日(日)
 :僧侶にして版画家。祈りの門のような渾身の展示。
*村岸宏昭の記録展「木は水を運んでいる」-8月7日(火)-12日(日)
 昨年8月急死した若き才能の多彩な記録。インスタレーシヨンの再現を試みる。
 併催ー遺作コンサート8月10日(金)午後6時~於ザ・ルーテルホール(大通り西
 6):追悼ライブ8月6日(月)午後7時~於ライブハウス「LOG」(北14西3)
*及川恒平ライブ「だきあえぬうお」-8月18日(土)午後6時~
 今年5月に続く魂のフォークソング。入場料3000円前売り2500円
*Psalmライブー8月19日(日)午後6時~映画「もんしぇん」のサウンドライブ
 主演玉井夕海と中川かりんによる音楽パフォーマンス。入場料1000円
 於テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2007-07-12 10:25 | Comments(0)
2007年 07月 11日

あお,青、碧、藍が動くー夏の旗(33)

後藤和子さん作成の電子版画がやっと作動した。旧型のパソコンの為作動しな
かった。あれやこれやえらい苦労をして昨日夕やっと作動する。そして書き加え
、訂正したカタログテキストも完成する。これで光とともに揺らめく会場、手に取
る刷り物、動く映像の作品と3点セットが出来上がったのだ。後藤さんの非常に
意欲的な今回の個展がこれで本当にスタートしたことになる。失礼だが年齢を
感じさせない新鮮な展覧会である。第一線としての闘う現場がここにはある。本
当は当り前だが年齢や性別ではないのだ。ある一定の時間からは常に第一線
の気力なのである。仕事への志の濃さなのだ。複雑なコンピユーターを駆使し
電気の版画と称する動画の作成は飽くなき好奇心と作品への新たな展開への
情熱がなければ為し得ない事である。彼女もまた水のように渓流のようにきらき
らと流れている。会場はお天気にも恵まれ連日燦々と陽光が差し込み午前、午
後、夕刻と作品のあおが刻々と変化し美しい。昨日来廊した樫見菜々子さんが
立体的に作品が見え揺らいで動いて見えると言っていた。それを聞いた後藤さ
んは本当に嬉しそうだった。私の拙文も文章量を増やし彼女のラデイカルな側
面にできるだけタッチでき得るように書き加えたのだ。見た目にもかえってそれが
バランス良く収まったように思える。まだ見ていない方は是非手に取り、会場に
お立ち下さい。今週一杯やっています。そして水の清冽な筋肉に触れ元気を貰
って下さい。及川恒平さんとベルリンの谷口顕一郎さんからメールが届く。及川
さんは沖縄公演を終えたばかりで8月18日ここでのライブ打診のメールだった。
19日沼田さん企画のPsalmライブの前日で5月及川さんと沼田さんは会って
飲んでもいるのでまたここで再会となる。Psalmの玉井夕海さん中川かりんさ
んたちともある出会いが生まれるだろう。5月の共和国、来年の新たな展開の
コアがまた生まれそうな気がする。谷口さんことケンちゃんはさっぽろ凹みマップ
の道筋の相談で10月中旬の一時帰国からさっぽろを歩き回り作品作成に入る。
その段取りについてだった。離れて再発見する故郷の街。今住むベルリンと重ね
ながら同寸のマップ造りを提案する。そこで地図上で重なる所が何処になり何が
見えるか。ブランデンブルク門とTV塔が重なったりして、その場の凹みが彼の生
きてきた現場と重なれば面白いだろうと思うのだ。生きる現場、生きている第一線、
そのラデイカルな溢れる感覚こそが信ずるに足るものである。そこに年齢、性別、
ジャンルの違いはない。コンテンポラリーのコンは、そこでこそ冠となるのだ。

*後藤和子展「青焔sei-en」-15日(日)まで。am11時ーpm7時
*石川亨信展「each pulse、each tempo」-7月17日(火)-29日(日)
:石狩在住の措侶にして版画家。今秋ニューヨーク個展前渾身の個展。
*村岸宏昭の記録展「木は水を運んで入る」-8月7日(火)-12日(日)
 併催遺作コンサート8月10日(金)午後6時~於ザ・ルーテルホー(大通り西6
 ):追悼コンサート8月6日(月)午後7時~於ライブハウス「LOG」(北14西3)
*及川恒平ライブー8月18日(土)午後6時~今年5月に続く魂の歌声。
*Psalmライブー8月19日(日)午後6時~映画「もんしぇん」のサウンドライブ。
*佐々木恒雄展ー8月21日(火)-26日(日):網走出身の新鋭作家。
*石田尚志展ー8月28日(火)-9月9日(日):東京在住の天才映像作家。
*阿部守展ー9月11日(火)-23日(日):九州在住の鉄の造形作家。石狩河口
 をテーマに昨年に続き鉄の原点を追求する。
*中嶋幸治展「Dam of wind for the return」-9月25日(火)-30日(日)
:青森出身の若手美術家。初の個展。故郷青森の土とさっぽろの風をテーマに
 インスタレーシヨンを展開する。
於テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2007-07-11 14:11 | Comments(2)
2007年 07月 10日

離れ別れて見えるものー夏の旗(32)

ひとつの選択をした時ひとつのあるいは多くの離れ、別れを人は同時に経験する
。必然的な事かも知れない。しかしそれはすべての決定的な別離を意味する訳
では必ずしもない。離れて分かる事もある。このところさっぽろに在住でありなが
らさっぽろ外の出身者の若い人が魅力的である。妹背牛出身、帯広出身、網走
出身、青森出身という人たちである。彼らに共通しているのは札幌生まれの札幌
在住の人間よりも骨が太いという感じを受ける事だ。そして繊細である。かって東
京に行った時いろんな地方からの人間がいて純粋東京生れの人間と匂いの違い
を感じたことがあったがさっぽろも随分と東京ぽくなってきたのだろうか逆に札幌
にいて地方を感じるのである。その札幌外から来ている人が一様に札幌の人間
に感じているらしいのは弱々しく器用だけれど頼りないという印象である。さっぽろ
も都会になったもんだ。そしてこのさっぽろ外の出身者が強く心に思っているのは
故郷の風土、さっぽろという都会にない個別の空気感である。その一人の中嶋幸
治さんは今年9月にテンポラリーで個展をするが彼の個展のタイトルは「Dam of
 wind for the return」である。津軽海峡を越え彼はまだ3ヶ月余りだが敏感に
風土の違いを感じていてそれをテーマに個展を試みる。離れる事で青森の固有の
風と土を確認しその違いから自らのアイデンテイーをテーマとする。<for the 
return>とはその意識を意味すると思われる。選択し別れる事で逆にその基のも
のが見えてくる。そして人間が骨太になる。選択した時他者は何やかんやと評論
家みたいに批評する。それに対し本人にはその時反発と意地しか残らない。しか
し時が経つにつれその選択が己自身にきっちりと戻ってくる。媒介となって己に戻
ってくる。その選択が真摯で真剣であればあっただけ深く戻ってくるのだ。生きる
事の辛さも喜びもその別離と再会にこそある。おっとりと友人、味方に囲まれ地域
から外へと出る決断、選択をしない人生に豊かさも真の悲しみもない。もっと言え
ば真の味方も敵もいないのだ。友人や味方と思えた人間がある選択に際し冷やか
し半分の只の野次馬に過ぎない事もある。分かりきった事をあたかも人生訓やア
カデミックな衣装を纏ってもっともらしくのたまわる輩もいる。その苦さを知った人間
は強く太くなる。それが生き方や作品に出てくる。<for the return>それは再生
なのだ。人間の保つ文化力である。そのようにしてもう一度故郷と出会う。どこでも
同じ駅前の風景なぞクソ食らえ、自ら選択し闘え!妙なサッポロに巣食うエセブン
カと闘え!そう思う。故郷を喪失したエセグローバリゼーシヨンに埋没するな!今
このさっぽろ、この北海道こそその最前線であるのだから。蜂起せよ、十勝!妹背
牛!網走!青森!

*後藤和子展「青焔sei-en」-15日(日)まで。
*石川亨信展「each pulse、each tempo」-7月17日(火)-29日(日)
 :石狩在住の僧侶にして版画家。秋ニユーヨーク個展前の渾身の展覧会
*村岸宏昭の記録展「木は水を運んでいる」-8月7日(火)-12日(日)
 :昨年8月四国鏡川で遭難死した若き天才の音楽と美術の記録展ー併催遺作
 コンサート8月10日(金)午後6時~於ザ・ルーテルホール(大通り西6):追悼
 ライブ8月6日(月)午後7時~於ライブハウス「LOG」(北14西3)
*Psalmライブー8月19日(日)午後6時~映画「もんしぇん」のサウンドライブ
 主演の玉井夕海とかりんによる音楽パフォーマンス
*佐々木恒雄展ー8月21日(火)-26日(日):網走出身の新鋭作家。
*石田尚志展ー8月28日(火)-9月9日(日):東京在住の映像作家。テンポラ
  リー3度目の個展。
*阿部守展ー9月11日(火)-23日(日):九州在住の鉄の作家。昨年に続き2度
 目。今回は8日から滞在し石狩河口をテーマに作品を制作。
*中嶋幸治展「Dam of wind for the return」-9月25日(火)-30日(日)
 :青森出身の若手初の個展青森の土とさっぽろの風を主題に構成される。
 於テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2007-07-10 11:36 | Comments(0)