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テンポラリー通信

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2008年 11月 29日

深く開くーNovember steps(23)

東京の沙知さん、藤田さんのライブに映像作家の大木裕之さんが飛び入りして
踊ったと、ふたりのライブ日記が伝えている。
冒頭、武満徹の「ノベンバー ステプス」を舞台の音楽に使った時の事という。
故村岸宏昭さんの縁で3人が3様に札幌と深く関わり、遠くからその熱が熱く伝
わってくるのだ。ひとりの青年の死が、私的な思いを個々に結晶させ深く発する。
その発する光のようなもの、それは私の内から発しながら、<私>の内に埋没
しない何かである。それは個の結晶、公と私の間を繋ぐ回路、個のプリズム、
ある全体性へのコンテンポラリーな視線と思うのだ。
<・・ともに見詰めあうことではなく、ともに同じ方向を見つめる事>(サン・グジュ
ベリ)
<私>が深く結晶し、個として発する世界への眼差し、その可能性にこそ真に
<公>的なものが立ち顕われる。それを今、仮にRepublic(共和国・革共同)と
呼んでおく。
近くの私的声より遠くの声が届く。冬空の澄んだ空気に似て、透明な声がある。
<×1>の眼差し。それは個の、深く閉じ深く開く行為でもある。
私が個となる階梯に<×1>がある。

中嶋・國枝展「モーラ」の隠されたキーワード。それもまた、<×1>の位相である
。沙知さん、藤田さん、大木さん。ここにもそれがある。
故村岸宏昭さんの白樺、故村岸令子さんの母の抱擁、ここにもそれがある。
<×1>。深く抱き締め、深く開く。
見つめあうことではなく、同じ方向をみつめることーその方向に<×1>がある。
私が個へと結晶する階梯がある。
11月の階梯を経て、もう季節は12月の声に至る。

*ALGILLN’NE展「モーラ」-11月30日(日)まで。am11時ーpm7時

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2008-11-29 14:00 | Comments(0)


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