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テンポラリー通信

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2008年 11月 05日

河田雅文展初日の出来事ーNovember steps(4)

M企画と名づけて河田雅文展始まる。
前日午前2時ころまで、マンシヨンのチラシを分類していて途中具合悪くなり止め
たという。これらは5年以上かけて集めたもので、壁に逆さにして貼られた。
マンシヨンチラシはいわば下塗りで、その上にパチンコ屋のチラシが貼られた。
高層マンシヨンのチラシもこれだけ纏めて見ていると、確かに気持ちが悪くなる。
まだパチンコ屋の濃いキャラのチラシの方が、救われるのだ。
見ていると、これらは正に現代の百景図、美人画、浮世絵である。
しかしこの風景図には江戸時代と違い、美がない。パチンコ屋のチラシは、時々
のキャラが現代の置屋の花魁のようで、救われるのだ。
高層マンシヨンの非等身大性と美人キャラの等身大性の相違とも思える。
美しい森・山を背景にぬっと聳えるマンシヨンのチラシ群は、無気味でさえあるから
だ。また、床に無造作に転がされている一見作り物ぽく彩色された丸太は、河田さ
んの庭のトド松である。これも、ペンキで茶色に塗られる事でいかにも作り物のよう
になっている。その丸太の傍の床には、液晶画面のTVが埋め込まれ自宅傍の砂
利路がアスファルトに舗道化された時路面から露出した川の痕跡や、スズメバチ
の巣、大姥百合といった小さな森が映しだされている。
さらに宮の森から24軒まで護岸された琴似川の水路を川の中から撮られた画面
が続く。実際に小さな自転車に乗り、川の中を走った映像である。
自転車のスピードが川の流れる速度と合致し、実に小気味良い画面となっている。
北大のサクシコトニ川に水を流し再生する際の映像も、2年前の進水儀式に水が
流れ出す瞬間を撮っている。さらに今年遡上してきた鮭の映像もあって、ホッチャ
レとなってカラスやカモメに喰われている場面もある。
これらの映像は1時間続き見飽きない。そして、この画面を見る人は床にしゃがみ
こみ覗くように見る訳で、その姿はまるでワカサギ釣りをしている人のようだ。
画面の川は映しだされたものであり、傍の丸太も含め壁のチラシ群とともに現出し
た空間はすべて設定された仮想空間であるが、同時に我々を囲繞する空間のそ
のものでもあるのだ。
足元に広がる現実が反転して、可視の現在を異国・他国のように撃つ。
自宅の庭に広がる視線の先に広がる現実の違和感、そこに囲繞する都市風景の
本質がある。この現実と虚構の反転の発見が、この個展の主題である。


*M企画「logs/river/city」-11月4日(火)-16日(日)am11時ーpm7時
 月曜定休・休廊

by kakiten | 2008-11-05 12:35 | Comments(3)
Commented by taku at 2008-11-06 06:26 x
PRAHA Projectの大橋です。これはいけないと思い、とりあえず
この場で書かせて下さい。砂浜現代美術教室のお話が出ていたので。

先日は、河田雅文展初日で、僕がお邪魔したかったのですが、
いままで、病院だったので、説明不足が有ったと思います。
まず、アイヌ語に関しては、春からご相談に伺い、結果としての
表現で、6月くらいの話までさかのぼってしまします。
7月のチラシ時にも、確認させて頂いてます。
その後は、こちらでも、
手分けして、辞書と、石狩市望来地区の観光課との解釈からも
考慮し、引用されているものとなっております。
アイヌ語は、大変美術家を刺激する言葉からなること、
原型にK氏と制作した数年前のR氏の記録冊子にも
あることを、ならべて表記させてください。

全責任は、PRAHA Project 大橋拓にありますので、近々に
伺います。どうぞ、お時間を下さいますと幸いです。
酒井さん?が記録冊子が激怒されるのが、部分が
お会いしてみないとわからないものですので。 

機械の文面で失礼いたします。
大橋拓


Commented by kushi at 2008-11-06 12:38 x
こんにちわ。
先日、河田雅文さん展初日にお邪魔した、
PRAHA Projectの櫛引と申します。

この度の、砂浜現代美術教室の活動冊子について、
こちらの説明不足はありましたが、ブログがすごいことになっており、少し驚いております。

大橋は今回体の調子が優れずに、テンポラリーに伺う事はできませんでしたが、テンポラリー行きたがっていました。

お手数おかけして申し訳ありません。何卒、よろしくお願いします。





Commented by テンポラリー at 2008-11-06 15:34 x
takuさま、kushiさま>お体お大事にして下さい。また、盟友の
Kさんの個展是非見てあげて下さい。



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