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テンポラリー通信

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2008年 09月 17日

暑の戻りー夏の末(sak-kes)(22)

好天が続いている。少し体がだるい。寝不足かしら。
昨夜もはぐれ蜻蛉一匹来室。2回続けて一匹さん。
かたわれはどちらに?と問うても、ぶんぶん飛び回るだけでした。
朝、明るいヴェランダを開けてお別れ。
洗濯物が風で飛んで、下の管理人さんが届けてくれる。
よく分かったなあ、俺の物と。お礼に羊羹と缶ビールを出掛けに渡す。
甘党か辛党か分からないので、2種類ですと言う。
普段むすっとした顔が、一瞬にくしゃくしゃと笑顔。
初めて見たなあ、あんな顔、このマンシヨンに来て。

新明さんの作品が少し増える。「とおき窓から」というタイトルの10cm立方の箱
の作品は、5点すでに壁に置かれていたが、さらに5cmの方形の作品が2点加
わった。箱型の作品は、正面が開放されていて、内にセピア色で描かれた絵が
覗ける。子供が主体の図柄である。これらが、会場の壁にランダムに置かれて
いる。空中に浮くモビールの間から、句読点のようにそれらが見える。
揺れるモビールとは対照的な存在だ。正面の開口部は、四方の縁を残している
ので、覗ける空間は内側に内包されている印象を残す。
そして描かれたセピア色が、タイトルの<とおき窓>という言葉の印象を深めて
いる。一見写真と見間違えるような時間が、箱の中に定着している。
箱の構造が内側すべて絵である為、包まれて、抱かれているようでもある。
赤ちゃんの頭部に添えられた指。母と子の散歩。しゃがんで遊んでいる幼女。
何気ない、しかし輝いている一瞬が、この箱の中には抱くように封印されている。
空中に浮いて漂っている家族の時間。白い方形の箱に包(くる)まれたセピア色
の一瞬。記憶を記録する様々な時間軸が、ここにはあるようだ。

*新明史子展ー9月16日(火)-28日(日)am11時ーpm7時(月曜休廊)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2008-09-17 12:36 | Comments(0)


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