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テンポラリー通信

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2008年 09月 10日

夜空に響く声ー夏の末(sak-kes)(16)

Mさん宅へ酒井博史さんの車に便乗して夕刻向かう。途中気功の熊谷透さんも
拾い、3人で行く。さらに途中でバイクで向かうryouさんと合流する。
4人が着くと、すでにMさん宅の外庭には数人の人がいて賑やかである。
Mさんの奥様手造りの炊き込み御飯、キノコ汁を振舞われる。あっという間に3杯
お替り。秋刀魚も美味かつた。ふっと気付くと、酒井さんは、飯も食わず酒も飲ま
ず歌の準備に専念している。そうか、唄う前は飲み食いしないのだ。
やがて、夜風ほどよい空の下、歌が始まった。久し振りに聞く酒井さんの歌声は
、野外で聞くのは初めてで、いつも聞く室内とはまた一味違うものがある。
秋の小さな虫の音が、空気に染み入って響くように、声の拡がりが自然なのだ。
大きな声が響くとは限らない。低い囁くような声も沁み入るように届く。
若い時代の恋と暮らしを唄った歌は、切々と夜風に乗って聞くものにその切なさ、
ひたむきさを訴えてきた。名唱である。しんとして、涙ぐむ人もいた。
最後にリクエストに応えて唄った「夢よ叫べ」は彼の定番であったが、夜の空気に
深く沁み、酒席の声も絶え沈黙が支配した。唄い終ってなお、その沈黙が続いて
やがて誰かが”ブラボー!”と声を上げた。午後の9時も過ぎ、夜風が寒さを増す
時間だった。室内で唄う集中とは違う、屋外ならではの空気の震えがある。
それは、声の沁みこむ広がりである。後半少し寒さを感じつつも、風で酒気は抜け
酔いは回らなかった。帰りの密封した車内で、初めて酔いと酒気が満ちてきた。
宴会に堕しがちな酒席すら心を鷲掴みにする、唄う力を酒井さんは保っている。
その事をあらためて感じたのだ。唄う活字職人、唄うてん刻師、ブラボーである。

*新明史子展ー9月16日(火)-28日(日)am11時ーpm7時(月曜定休。休郎)
*梅田正則展ー10月1日(水)-7日(火)
*阿部守展ー10月9日(木)-19日(日)
*中岡りえ展ー10月23日(木)-29日(水)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向
 tel・fax011-737-5503

by kakiten | 2008-09-10 12:50 | Comments(0)


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