人気ブログランキング |

テンポラリー通信

kakiten.exblog.jp
ブログトップ
2008年 08月 16日

お盆の終わりー夏の年(sak-pa)(67)

エルムトンネルを超えた辺りで、雨が降る。慌てて自転車のスピードを上げる。
もう秋の気配がする。競馬場横の柳の大木の枝が刈られていた。どんな理由
があるのか、周りは駐車場と道路で、特に枝を切る理由が見えない。
住宅傍であれば、TVの映りが悪いとか、なにか理由が解かるが、そうも思えな
い。風にそよぐ柳の葉は、水のようで見事だった。かって流れていただろう界(さ
かい)川と琴似川の合流地点を彷彿とさせる生き証人が、この柳の大木である。
風もまた、空気中を流れる川である。土の上の川は消えても、風の流れがその
流れを感じさせる。その受信装置がこの柳の大木だったのだ。川はなくとも、柳
は、その記憶を伝えてくれた。
昨日佐々木恒雄さんが来る。勇気を貰ったと言う。そろそろ自分の個展もしなきゃ
と言った。アキタさんとは、5月一緒に石狩を歩いた仲である。例のソファに座り、
展示物に腰掛けてすまないなあと呟いた。何故ここにソフアを置いたか、彼はこ
のブログを読んでいて知っていたのである。ただの応接セットではなく、心のセッ
トである事をさり気なく語ったのだ。その言葉を聞いて、私はすっかり楽になった。
昨日は少し早めに帰ろうと思っていたが、佐々木さんの言葉でもう少し居る気に
なる。結局定刻通り、午後7時まで居て佐々木さんと一緒に帰った。
アキタさんも自らのブログに記している。今回はこのままでいく、迷ったけれど
ソファはこのままで今の自分のままでいく。それはそれでいいのだ。そういう個展
である。最初の個展、そこに今までの自分すべてを曝け出す。それは、次へと必
ず繋がるもものとなる。2階吹き抜け上部に展示された最新の写真群を、評価す
る人も多かった。どちらかと言えば旧作に属する1階の大きな作品群が、今回メ
インにはなっているが、やはり見る人は見るのである。
デザイナーとしての仕事、写真としての仕事、ファインアートを志した仕事、そして
敬愛した祖父への想いと、多種多様なアキタヒデキの現在がある。
最後はシンプルに憧れているんですと、彼は言う。
大きな裾野を保てば保つほど、頂きもまた美しい山となるだろう。

*アキタヒデキ展「点と点と展」-17日(日)まで。am11時ーpm7時。
*森万喜子展ー8月22日(金)-31日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2008-08-16 12:17 | Comments(0)


<< 風澄むー夏の年(sak-pa)...      さまざまな現在ー夏の年(sak... >>