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テンポラリー通信

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2008年 08月 12日

3回忌ー夏の年(sak-pa)(63)

休廊日の昨日、村岸宏昭さんの3周忌に出る。この2年間遺作展、遺作集と、共
に仕事をしてきた顔馴染が多く、ついつい昼からお酒を飲んだ。西本願寺札幌別
院で供養の儀式が行われた後の事だ。頂いた折箱、香典返しのお土産を左右に
持ち、ふらふらと自転車で帰る。直進はいいが、急な判断で曲がったり、止ったり
するとやばい運転だった。喫茶店に入り、酔いを醒まし帰った。
今朝、東京の沼田康弘さんが突然来る。夕張のご両親が北大病院で検査があり、
お盆で帰省中だったので付いて来たという。昨年の今頃Psalmのライブで来て以
来である。そういえば、映画「もんしえん」の完成時、彼がチラシを持ってきたのも
一昨年の夏、村岸展の最中だった。村岸さんのファイルには、そのチラシが大切
に保存されていた。生前、一周忌、3周忌と、何故か沼田さんの訪問は村岸さんと
重なる。ご両親の診察が終るまでそんな話をしていたが、診察を終えた電話が入
り、ここに両親を連れて来ると沼田さんが言い出して、間もなくご両親が来た。
夕張の話で、しばし盛り上がる。生粋の夕張人らしい、暖かで誠実なお人柄のお
ふたりだった。夕張を媒介にして、沼田さんとの付き合いも、もう20年近くなる。
廃墟が廃墟として残っていた時代の夕張である。
私は生粋のさっぽろっことして、明るい繁栄のさっぽろを、見えない廃墟のように
感じていた時なので、目に見える廃墟のある夕張に惹かれていたのだ。
そこで見捨てられた真谷地のコンピユータールームから、持ち帰った書類の中
に沼田さんのご両親の会社の書類があって、偶然夕張出身と聞いた沼田さんに
それらを見せたのが、友情の始まりだった。私には真谷地の記憶として、持って
来ただけの何の変哲も無い棄てられた書類が、沼田さんには肉親の生きたもの
として存在し、興奮してその書類に触ってくれた感動が、我々の友情の始まりだ
ったのだ。その話をお父さんに話すと、本当に吃驚して喜んでくれたのだ。
もうその廃墟の建物も更地にされ、何も残っていない。帰り際是非夕張へ来た時
は寄って下さいと何度も言われ嬉しかった。
村岸さん、今はもう無い夕張の建物の記憶と、時空を超えて人と場が出会う。
お盆の時期なのだなあ。

*アキタヒデキ展「点と点と展」-17日(日)まで。am11時ーpm7時。
*森万喜子展ー8月22日(金)-31日(日)
*gla_gal展ー9月2日(火)-7日(日)
*新明史子展ー9月16日(火)-21日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2008-08-12 13:39 | Comments(2)
Commented by 沙知 at 2008-08-12 15:32 x
明日、東京にいる仲間達と、
出来るだけきれいな河川の川辺で、献花してきます。

うんこちゃんは、今頃高知で跳ねています。

それぞれの8月13日を、
それぞれの場所で、それぞれの時間で、

迎えます。
Commented by テンポラリー at 2008-08-12 17:05 x
沙知さま>そうですね、明日が村岸さんの命日。月末純子さんと
いい仕事を遠くより見ていますね。


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