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テンポラリー通信

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2008年 07月 30日

車輪と歩行ー夏の年(sak-pa)(51)

晴天が続く。MとNが自転車で転び肩と腕を打撲したという。気温上がり、青空続
くと猛走の危険あり・・か。幸い私は今のところ何事もない。でも、時に歩行の時間
を持つと、頭は活発になる。自転車も車である。頭脳を解放するのは、歩く方がい
い。風景への関わり、そのリズム。ふと、立ち止り、また歩く。時に見上げる、時に
足元の珍しいものに見惚れる。樹が茂り、陽が翳る。自転車ではそうはいかない。
速度を保つ。風を切る。その爽快感もいいのだが、考える時間、周囲を見渡す時
間は、あまりない。体全身で車輪と一体化する心地よさは、逆に言えば一体感を
失えば、危険と言うことでもある。ベルの不具合に気を取られ、走りながら直して
いて、前方不注意で危なかった事もある。今はリュックを背負っているが、前は左
ハンドルに買い物袋をぶら下げて走り、急に曲がる時重さに引っ張られ、危ない
事もあった。とにかく、走行中は走る事に専念し、車輪と一体化することだ。
その点、歩行は気ままに、眼も鼻も耳も自由であり得る。
<立つ><土><地域(国)>を一番感受するのは、やはり二歩足で歩く事、
そう思う。スタンドーグラウンドーランドである。
時に、車輪大に増幅された世界を振り返る事も必要なのだ。自転車でさえそうだ
からまして、自動車・飛行機・その他諸々の増幅装置に踊らされてはいけないと
自覚する。聳えるタワーマンシヨンを見上げて、エレヴェーター抜きに誰が住む
の?といつも思うのだ。自動車抜きに、山奥の高級住宅街は、成立するのかとも
思う。歩行を忘れて、増幅する機械装置に文字通り足下を喪失する愚かを、文明
は増進している。その現状は、身体だけでなく、観念の領域まで侵しつつある。
スタンドーグラウンドーランドの喪失である。あらゆる分野のサミット呆けは、自ら
の歩行の足喪失から始まっているからだ。

*久野志乃展「物語の終わりに、」-8月3日(日)まで。am11時ーpm7時
*及川恒平ソロコンサーrト「resongs vol8」-8月5日(火)午後6時半~
 入場料3000円・予約2500円
*アキタヒデキ展「点と点と展」-8月9日(土)-17日(日)
*森万喜子展ー8月22日(金)-31日(日)
*gla_gal展ー9月2日(火)-7日(日)
*新明史子展ー9月16日(火)-21日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2008-07-30 12:22 | Comments(0)


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