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テンポラリー通信

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2008年 07月 19日

午後の訪問者たちー夏の年(sak-pa)(41)

細井さんが函館へ向かった後の午後、東京M美術館の正木基さんが来る。
会うのは久し振りである。ここは勿論初めてだ。ひとわたり空間を見渡す。
すごいねえと言う。何がすごいのか判らないが、まあいいかと思う。
2階で資料を見る。夕張関係のものが見たいと言うが、もう今はないのだ。
あまりに本が多すぎて、昨年某書店に処分したのだ。その中で一番値を付けら
れたのが、夕張関係の資料だった。ダンボール3個はあっただろうか。さる夕張
に在住していた人が蒐集した資料で、系統だつて集められた貴重なものだった。
以前正木さんにその資料の事を話していたので、それを見たかったと言う。
川俣正さんを含めた、新たな企画を考えているらしく、正木さんは相変わらず多
忙そうに、早口で色んな事を同時多発的に喋った。道立文学館の吉増剛造展を
見に行くと言って、再び風のように去って行った。
佐佐木方斎さんの「格子群」他の作品集も全部見ていったので、今考えると結構
ムラなく多くのものを見ていったのだ。でもそんな感じがさっぱりしない。
ただただ、次々と色んな話をして、すっと行ってしまったという空気だけが残る。
頭の回転の速い人とは、そんなものかも知れない。
細井展の後の疲れもあり、その後少し仮眠する。昨夜のお酒が少し尾を引いて
いた。午後7時過ぎに青森の首藤晃さんが来るというので、待つ事にする。
首藤さんとも5年振りの再会で、最初は疲れて飲む気はなかったが、ビールと誘
われ出かける。呑んでいるうちに調子が出て多いに語った。但し、日本酒は控え
る。首藤さんの四国と札幌の最近の仕事の計画を聞きながら、私は持論を語った
。呑んで語れば、疲労は飛ぶ。帰りは自転車を軽快に飛ばし帰る。

*酒井博史てん刻ライブー7月20日(日)am11時~pm7時
*久野志乃展「物語の終わりに、」ー7月22日(火)-8月3日(日)
*及川恒平ソロライブ「resongs vol 8」-8月5日(火)午後6時半~
 入場料3000円・予約2500円
*アキタヒデキ展「点と点と展」-8月9日(土)-17日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向
 tel/fax011-737ー5503

by kakiten | 2008-07-19 15:06 | Comments(2)
Commented by 細井護 at 2008-07-19 23:47 x
2週間お世話になりました。
私にとって後味さわやかな日々でした。
中森さんのサポート感謝しております。

「足で歩くのがいい!」というアドバイスどおり
田舎に帰り、九州から来道中の妻の父と散歩。
子どもの頃の通学路を歩く。
道路の専門家の義父は、特殊舗装、急傾斜対策工事、橋の構造に使われているピアノ線など、話はマニアック。
海辺を歩き、2年前に他界した叔父の昆布漁施設へ。
船はもうないが、重い船を浜に引き上げる機械が
次の主を待っている。昆布の乾燥倉庫、加工場・・・。
漁師が夢の義父は、寄り道を私より楽しんでくれる。
海面から50m上の道へ、林を切り開いたバイパス。
山と海が望める。
途中、個展の準備やらで、ひと月も主に見捨てられた我が畑は、
大根に花が咲きかわいらしい。
ナスもスナックエンドウも「食べて!」と言っている。
2時間の散歩で一汗、隣家の昆布漁の手伝いに二汗。

札幌で個展をしていた昨日までとは、まるで違う私の日常だけれど、
なぜか連続性を感じる。
都市と田舎を分断していた自分の中に変化が生れたよう・・・。
閉じていたものが開いたのかも。
Commented by テンポラリー at 2008-07-20 11:35 x
細井さま>日常が続いてあること。決して、展覧会が、非日常と日常と
分断される事なく在るという事は、個展というExhbitionの大きな
収獲と思います。<Ex>が活きたという事ですよね。
茅部の海・山とさっぽろの心の連続を嬉しく思います。
お義父さんにもよろしくお伝え下さい。


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