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テンポラリー通信

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2008年 07月 11日

魂の訪問者は続くー夏の年(sak-pa)(34)

昨日の夕方まで、不思議は続いた。
横浜の大野慶人さんのお使いで、高橋由美さんという方が、「大野一雄百年の舞
踏」と、慶人さんの文が掲載されている「中央公論Adagio」を届けてくれた。
高橋さんは、横浜の大野一雄舞踏研究所の生徒さんだった。今回札幌に帰省す
るので、慶人さんから預かってきたと言う。
色々と大野先生の近況を聞いたり、石狩河口で公演した時の話、アルバムなどを
見せて話し込んだ。そのうち、ふっと札幌出身という事なので、札幌の何処ですか
と何気なく聞いたら、<手稲の星置です>と言う。吃驚仰天だ。訪問を受ける前に
沙知さんからコメントが入って、村岸さんを想って、藤田純子さんの舞踏の復活を
聞いたばかりだった。藤田さんは、村岸さんの死の直前まで同行し、その死の発
見にも立ち会った方である。これまで封印していた舞踏を、今回沙知さんの歌に
触発され、再開する決意を表明したばかりなのだ。そこへ時を同じくするように大
野慶人さんから大野一雄舞踏百年の本が届き、その本を届けてくれた人が、<
星置>の人なのだ。村岸さんの縁が渦のように集中してくる。
高橋さんにも事情を話して再度、村岸宏昭の遺作CD「銭函ー星置」を聞かせた。
8月の沙知さん、藤田さんの舞踏は是非見に行くと高橋さんが言った。
高橋さんが帰ると、入れ替わるように、中嶋幸治さんが来た。
細井さんのDMを見て、これは是非とも見なければと思ったと言う。
なにやら不思議な小さな楽器のようなものを持参している。カリンバという楽器だ
と言う。彼は優れた俊英の美術家でもあるが、故郷青森時代は、ミユージシアン
でもあったと聞く。細井さんの会場に人の波が引いた頃、じゃあ、聞いて下さいと
言って中嶋さんがひょいと2階の吹き抜けに上がった。西向の窓辺に座り、カリン
バの音色が、時に優しく、激しく階下に降ってきた。
あっと思った。この位置だ。この位置で一昨年の今頃村岸さんはギターを弾いて
いたのだ。中嶋さんとは昨年の個展以来の友人ともいえる付き合いである。しかし
自ら音楽の演奏をしたのは今日が初めてである。彼の個展のフライヤーに略歴と
してそのような事が記載されていたのを、私が覚えていただけである。本人が言う
事もあまり無く、今日は突然ずばりと演奏をしに来たのだ。
細井さんの作品が呼び寄せた行為であったのかも知れないが、この所の流れは、
私にはどうしても違う、もうひとつの必然ともいうべき流れを感じるのだった。
細井さんが感激して、アンコールを注文した。何かがこの音で満たされたと言う。
手に触れ、光に触れる彫刻。そうか、今彼は、音に触れている彫刻作品を思って
いるのだ。私はそう理解した。村岸さんの耳に触れるインスタレーシヨンと、細井さ
んの彫刻が、<触れる>という一点において共鳴し、同じ空間で融合している。
五感の基底をなす<触れる>が一体となって今ここに表出、存在している。
そう思った。凄い一日だった。藤田さん、沙知さん、高橋さん、慶人さん、大野先生
、中嶋さん、細井さんそして、村岸くん、・・ありがとう。

*細井護展「水が風景をつくる」-7月13日まで。am11時ーpm7時
 :坪井圭子朗読の夕「森へー星野道夫」-12日(土)午後7時~
*酒井博史てん刻ライブー7月20日(日)-am11時ーpm7時
*久野志乃展「物語の終わりに」-7月22日(火)-8月3日(日)
*及川恒平ソロライブ「resongs vol7」-8月5日(火)午後6時半~
 入場料3000円・予約2500円
*アキタヒデキ展「点と点と展」-8月9日(土)-17日(日)
*森万喜子展ー8月19日(火)-31日(日) 

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2008-07-11 11:02 | Comments(6)
Commented by 高橋由美 at 2008-07-11 23:20 x
中森様

昨日はこちらの方こそ本当にありがとうございました。
7月10日は私にとって、大変いい意味でショッキングな一日となりました。
正直申し上げますと、お話を伺いながら、愚かな自分が恥ずかしくて仕方ありませんでした。
今まで、どれだけ自分のことだけしか考えないで生きてきたか・・・ということにも気づきました・・・。
帰り道・・・消化し切れなかったお話を思い出して色々考えました。
そうすると、舞踏のお稽古で慶人先生がおっしゃっていた言葉の意味を私がいかに理解していなかったこともわかりました。
自分にがっかり・・・でしたが、よーし!がんばるぞ!と大きなお尻に火がつきました(笑)
心より感謝いたします。

また、近日中に(もしかすると明日)お伺いします。
中森さんにお会いすることができて、本当に良かったです!
今後とも末永く宜しくお願いいたします。

あとですね・・・私きちんとお伝えしていなかったのですが、出身は夕張市の南大夕張です。転勤族だったので、網走、紋別、釧路、夕張(南部、鹿ノ谷)とあちらこちら移り住み、10数年前から星置に住んでいるのです。



Commented by テンポラリー at 2008-07-12 10:44 x
高橋由美さま>参ったなあ、夕張ですか・・。大野先生、慶人さんと縁
の深い詩人の吉増剛造さんの石狩を媒介にした名作詩「石狩シーツ」
は最終章は、夕張の女抗夫さんの発見で終るのです。鹿ノ谷は、二股
峠でここもキーワードです。今度お会いした時話しますが、夕張も濃く
関わっているのです。沙知さん、藤田さんの公演是非見てあげて下さ
いね。
Commented by 高橋由美 at 2008-07-12 21:10 x
中森様

道立文学館の吉増剛造展、観てまいりました。
次回、「石狩シーツ」に関するお話など、色々お聞きするのが楽しみです。

沙知さん、藤田さんの公演は是非観にゆきたいと思います。
・・・ところが、日程、時間、場所を詳しく知りたくて、お名前で検索してみましたが、探せなくて・・・教えていただけると助かるのですが。
Commented by テンポラリー at 2008-07-13 09:45 x
高橋由美さま>沙知さんは、ハリネコの名前でグループを
活動しています。この前の日付のブログコメントに沙知さん
が書かれていますので、名前をクリックすると繋がります。
Commented by テンポラリー at 2008-07-13 13:52 x
高橋由美さま<>8月30日夜・高円寺ペンギンハウス・ハリネコライブ
で沙知さん、藤田さんのジョイントライブだそうです。今の所そこまで
が情報です。
Commented by 藤田純子 at 2008-07-14 23:01 x
お伝えいただきありがとうございます。
8月30日の夜の詳しい時間等は、沙知さんのホームページhttp://www.geocities.jp/suna_no_uta/top.htmlに近いうちUPされると思います。ぜひよろしくお願いします。
上星川の稽古場!一度だけ伺ったことがあります。
おそらく8~9年くらい前になると思います。大野一雄先生もいらっしゃって、ご本人は踊りはしませんでしたが、慶人さんの稽古をご覧になっていました。
2000年ごろの長野の長谷寺でのワークショップみたいなものにも参加した記憶があります。(そういえばこの間個展をやった岡和田君も共に参加。)
そんなことを思い出して、離れていた舞踏との距離が、少しまた近づいた気がします。ありがとうございます。


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