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テンポラリー通信

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2008年 07月 02日

深い夏・夏の夢ー夏の年(sak-pa)(26)

黒酢カプセルが、お便りとともに届いた。

ー古い案内のハガキに吉増剛造とMS・レスリーのメモが同時に現れました。
  こんな時からサッポロに紹介をーと、一瞬手を止めて考えていました。-

尊敬する美術評論家Kさんからの文面である。
体を心配して、時々こうして差し入れをしてくれる。私、佐佐木方斎さん、花田和
治さんの3人に、2年前の佐佐木方斎展以来、心を留めてくれるのだ。
その佐佐木さんから昨日電話が来た。「格子群」「余剰群」「自由群」の3部作を
近々持参すると言う。本人の手元にももう無くなっていたものが、揃ったという。
Kさんが教えてくれた<あいだ>の英訳、marginalこそ、余剰とも解せるので
ある。
夏7月、村岸宏昭さんの個展「木は水を運んでいる」は、始まる前だった。
その後に、初の佐佐木方斎展を開いたのだ。2年前の事である。
今日のような暑い夏だった。あの時若冠22歳の若者は、円山川源流域に行き白
樺の倒木を作品に使う事で、頭が一杯だったに違いない。一方佐佐木さんは、ベ
ットに寝たきりで、明日をも知れずと思っていたのだ。
深い夏、2年後の今、22歳の青年はもうこの世には居ない。
そしてベットの病者が、元気に作品を運んで来る。
Kさんの手元に現れた古いハガキと同じように、ふっと私の脳裏にも、2年前の記
憶が、古いハガキのように現れる。
ついに一度も会うことのなかったふたりだが、私のなかには同時代の優れた友人
として、今も同時に存在する深い夏なのだ。
深い夏、夏の夢、人との出会いは、いつも物語を孕んでいる。
別れもまた、新たな物語の始まりである。死者一般はない。
状況を醜聞化したり、聖化したりする俗に、固有の物語は訪れないだろう。
深い夏、夏の夢もまた消える。

*細井護展「水が風景をつくる」-7月8日(火)-13日(日)
*酒井博史てん刻ライブー7月20日(日)am11時ーpm7時
*久野志乃展ー7月22日(火)-8月3日(日)
*及川恒平ソロライブ「resongs Ⅶ」-8月5日(火)午後6時半~
 入場料3000円・予約2500円
*アキタヒデキ展「点と点と展」-8月7日(木)-17日(日)
*森万喜子展ー8月19日(火)-31日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2008-07-02 15:39 | Comments(0)


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