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テンポラリー通信

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2008年 04月 18日

有言・無言の挨拶ーランドとしての石狩(23)

自転車もまた車である。当然の事を何故書くかというと、有言・無言の挨拶が出
来ないからだ。友人の木への挨拶”やあ、友よ”。愛する奥三角への挨拶”my
love”。歩いていると、自然に目があって出る言葉が、自転車に乗るとその機会
が失われる。まさか、途中で停まってそんなことも出来ないし、気持ちの余裕も
ない。そこが、車たる所以である。その代わり散歩中のワン公には挨拶される。
腰を心配してか、Gさんから電話がくる。ペットボトルにお湯を入れタオルを巻い
て背中に背負うと良い、という事だった。腰曲げて、即席湯たんぽを背負う姿を
想像するだけで、効きそう!ついでに杖でも突けばもう言う事ない。
昨日道新夕刊文化欄で、ささやかな収蔵品展の展示を評価してくれたのが嬉し
い。<小品ながら、手のひらの宇宙ともいうべきその集積は、70-80年代美術
の軌跡を示す。主宰者は再び彼らの作品を中心に展覧会を企画し、コレクシヨ
ンから未来を臨む。>(季評美術1-3月 久米淳之) 
車で走るように次々と風景が変わるのもギヤラリーの定めだが、時にこうして立ち
停まり身近な作品たちと挨拶するのもいい。そこからまた新たに見えてくるものが
ある。その事を、しっかりと見てくれた評者には感謝するのだ。
この収蔵品展のきっかけのひとつともなったA君から、個展延期のお詫びとともに
嬉しいニュースが届く。某企業のデザイン大賞にノミネートされ社長賞を受賞した
という。東京まで授賞式に出かけ、ウハウハの様子が目に浮かぶ。友人たちから
のお祝いのメッセージもたくさんミクシイに来ている。みんな傑作の暖かいコメント
である。そのなかで、ー”おめで父さん”-というのがぽつりと入っていて笑った。
つられて、-”涙で母さん”ーと並べておいた。馬鹿馬鹿しいけど、なんとなく笑え
る。この受賞でA君も弾みがつくだろう。
収蔵品展の収獲とその待機の時間が、また次の展開に繋がったのである。

by kakiten | 2008-04-18 11:23 | Comments(0)


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