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テンポラリー通信

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2008年 03月 08日

春のにおい-界(さかい)の再生(21)

陽が南に高くなってきた。光に春のにおいがする。大野一雄さん退院して自宅療
養という。昨日の慶人さんとの電話。今展示中の大野一雄展の報告も兼ねて電
話したのだ。電話あったと耳元で報告しときますよ、と慶人さんが言った。むっくり
先生起き上がったりして・・。父の海、カムチャッカへいかなくちゃあ・・。ふっ、そう
想像して思わず笑みが鼻を鳴らした。界・境(さかい)とは、実体・媒介概念だろう
か。現象・実体・本質(なりゆき・みちゆき・さだめ)。生まれて死ぬ。その過程が生
きることそのものである。みちゆき・実体に生と死の境・界(さかい)がある。呼気
と吸気の間に命がある。摂取と排泄の間に命の営みがある。間ー境・界(さかい)
を生きる。境・界を回復させることは、身体に即せば当然、当たり前の事なのだ。
日常から結果というゴールまでやたら速度を増して急ぐ軸足に、生きるーみちゆ
きー実体(媒介)という函の豊かさが消去されていく。現象は日常に低く流れ、本
質は結果へと急ぎ足。今日も円山界隈を軸足の高い靴をカッカ、カツカと、音た
てて春のにおいを無視した人が、私を追い越していった。いつもする山への挨拶
を阻害されたので、少し腹が立つ。地下鉄の階段で抜き返して溜飲を下げた。い
い年こいてまだすぐむきになるなあと反省もした。寝坊して地下鉄を使ったが、地
下鉄は本当は嫌いだ。化粧室か仮眠部屋、可愛い食欲と性欲のギヤルの噂話。
楽屋だな、あの時間は。過程という媒介・実体・みちゆきが結果という目的に収奪
され薄く、浅く速度だけを増して扁平になっている。効能性の側面から反対論も多
々あるのは分かっている。解釈論をする気はない。そう感じただけ。問題はいつも、
感じた事を、生きている場の議論にする事だ。ネット裏で球のスピードを云々する
気はない。50キロだろうと150キロだろうと球を受け、返すこと。それは今生きて
いる場を、境・界(さかい)とするグランドとして、その中にいるという事だ。
<石狩・みちゆき・大野一雄>はそういう時間が、光っていたのだった。

*大野一雄展「石狩・みちゆき・大野一雄」-3月6日(木)-16日(日)
 am11時ーpm7時:事情により延長もあります。遠くから是非見たい方が
 訪れるからです。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2008-03-08 11:34 | Comments(4)
Commented at 2008-03-08 15:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2008-03-08 15:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2008-03-08 16:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kakiten at 2008-03-09 12:58
小牧さん>何度かお訪ねいただいてあまりお相手もせず失礼
致しました。大分溜まっていたのですね、淋しさが・・。さっぽろ
を批判・否定的に見ることはある意味簡単です。区別/差別
の間が境・界(さかい)です。どっちかに寄るのは簡単です。
それは境が線引きにしかならず醜いと考えます。そこで彷徨
することは、グレーゾーンの住人になることです。あなたの淋
しさはきっとそのジレンマからきているのでしょうね。


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