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テンポラリー通信

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2008年 01月 18日

人の翳があるー視線と拠点(35)

雪燦々。光燦々。朝から昼のさっぽろ。南円山の自宅を出る時は細い雪のなか。
今、廊内は光が溢れている。西の空に暗い雲が壁のように拡がっている。間もな
く光は消えるだろう。森さんの作品が今日も暖かい色彩を放っている。声が聞き
たくなる。及川浩平を流す。廊内が声に満ちる。軽い雪はねの後少し疲れている
のか集中力がない。昨年10月倒れる前はやたらと肩が凝り、おくびが出た。胃
に疲労が溜まっていたのだろう。退院後は肩も凝らない。体は正直だ。身体とい
う場。心が内包されて生きていく。その身体のようにひとつの地域を生きる。志を
内包して。川のように、流れあふれつつ、場をつくる。流れ溢れながらも、岸辺の
眼。流されはしない。流水の用水路ではない。触れつつ流れをつくる。触れつつ
土壌をひらく。溜まりつつも低く流れる。さっぽろを身体の場とするように。
道の向かいにタワー型のマンシヨンが建設しつつある。工事の音が轟く。地響き
が時々する。写真家の山岸せいじさんが来る。森さんの作品に身を寄せ触れん
ばかりにして見ていた。人がいるーと呟く。複数の人が隠れている-。沢山の困
難を乗り越えて、発する強い人だと言う。森さんの絵に人影を見つけたのは、彼
が初めてである。そうか、今日何故か人の声で廊内を満たしたくなったのか、山
岸さんが教えてくれたような気がした。光の背後に人がいた。暗く閉じ篭る人では
なく、翳のように光の色彩の内にいる。森さんの作品が明るい色彩に溢れながら
も軽く感じさせないのは、その所為なのだろう。暖かく明るい色彩のなかにも修羅
がある。

*森万喜子展ー20日(日)まで。am11時ーpm7時(最終日午後5時)
*高臣大介冬のガラス展「雪と花光とgla_gla」-1月22日(火)-2月3日(日)

 テンポラリーースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2008-01-18 13:07 | Comments(0)


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