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テンポラリー通信

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2008年 01月 17日

真っ白な朝ー視線と拠点(34)

朝、家を出ると地も空も空気も真っ白な世界だった。風がなく、雪だけが世界を支
配している。足元の靴がきゅっきゅっと鳴る。鳴き砂ならぬ鳴き雪だ。傘を差し、ひ
たすら前へと歩く。今日も地下電車に乗る。歩きたいが止める。北18条駅に着き
地上に出ると、雪はいつの間にか止み、晴れ間が広がっていた。空気が新鮮だ。
円山界隈では見えなかった西の山並みが、手稲山、迷い沢山、パラダイス山と
一望できる。白い雲が雪と交って青空にたなびき、揺れている。そういえば、円山
界隈では地上から見る山並みは部分に分断されて、我が愛する奥三角山もビル
の間からしか見えない。その僅かなポイントで挨拶を送るのが、私の朝の日課で
ある。今朝は雪で適わなかったから、その分も手稲山の山稜に眼で挨拶を送る。
出勤してパソコンを開くと、敬愛するKさんからメールが届いていた。森万喜子さ
んの個展を見た短い感想である。-透明感があって佳いシリーズです-と記され
ている。批評家として数々の国際展の審査員も勤め、国内よりも世界的に活躍し
ているKさんのこの一言は、とても嬉しい。いつのまにか来廊して、芳名帖にその
名前が記されていたのでメールを送ったのだ。その返事である。今はなるべく人
にも会わず、これまでの活動の記録を整理して纏める事に専念しているという。
滅多に出てこないKさんが、こうして訪ねて来てくれた事がとても嬉しかった。クリ
ストやダニーキャラバンとも個人的にも懇意で彼等が札幌に来た時、ご自宅で夕
食会を催してお誘いを受けた事もある。Kさんのような人が見に来て頂いた事は、
大きな励みである。一昨年夏の佐佐木方斎展以来、見守り励ましてくれる深い心
を、あらためて実感する。こうした優れた人がひっそりと住むさっぽろ、捨てたもの
ではない。昼過ぎ風出て、再び世界を垂直に閉じるように深く白く雪降る。
6年振りに、東京・アートスペース篠原誠司さん来る。20年前多摩美大生の時に
来て以来の知り合いと判る。吉増剛造さんの生徒だったのだ。

*森万喜子展ー20日(日)まで。am11時ーpm7時(最終日午後5時)
 :18日(金)午後7時~酒井博史歌い初めライブ・入場無料(投げ銭歓迎)
*高臣大介冬のガラス展「雪と花光とgla_gla」-22日(火)-2月3日(日)
 :22日(火)午後7時~太田ヒロパーカッシヨンライブ・入場無料(投げ銭歓迎)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2008-01-17 13:09 | Comments(0)


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