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テンポラリー通信

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2007年 12月 13日

初冬佇むー視線と拠点(8)

路面が乾いている。根雪はまだ無い。風は冷たいが凍える程でもない。南に傾
いた冬の陽射しが弱々しい。昼前久し振りに賀村順治さんが来る。ここに移転す
るまで荷物を快く預かってくれた友人である。教育関係の本の仕事をしている。
本来は優れた歌人である。しばらくぶりなので話が遡り時間が跳んだ。愛称トラ
という賀村さんの飼い犬だった柴犬の話になった。気の強い犬で滅多に人に懐か
ない犬だったが何故か私には馴染んでよく散歩に連れていった。何故かという話
になり私と犬の挿話を話した。以前自宅から店まで歩く道にはやたら飼い犬が多
く細い路を歩く事が多かったので路の曲がり角でいつも吠えられて閉口する事が
あった。それから犬と親しくなる為に会話をするようにしたのだ。飼い主には時とし
て顰蹙をかったが以来あまり吠えられる事は無くなった。犬に認知されたのである
。最近では自転車で通うことが多くなり犬とは縁が切れたかと思っていたが北大エ
ルムトンネル上の遊歩道で綱を外して遊ばせている犬に自転車に纏わりつかれ追
いかけられて困った事が何回かあった。相手は楽しんでじゃれているのだがこちら
は自転車なので危ないのだ。犬フェロモンでも発しているのか何度か続いたので
困った事である。ただペット系の小さく服を着せられたような愛玩犬はこちらも好き
ではないので、それ系の犬には懐かれる事はない。もともと古い唄にもあるように
”犬は野山を駆け回り、猫はコタツで丸くなる”のが本筋でネコ化した犬など、おか
しいのだ。そこへ福井優子展を見る為山内慶さんも見えて3人で私の犬物語を肴
に話が弾んだ。夕刻NHKの18日TV取材の打ち合わせに記者の人が福井さんを
訪ねて来る。今月18日午後5時頃生放送の予定と言う。NHKの記者が帰って帯
広の梅田正則さんから電話がくる。今札幌で今晩寄ると言う。彼は帯広美術館で
個展を終えたばかりでその会期中私は入院もあり伺えなかったのだ。閉廊時間近
く人形作家の伽井丹彌さんとふたりが来る。梅田さんも大病で何度か入院生活を
しているのでしばし病院の中で感じた私の実感を語った。その後いつもの焼き鳥
やで一杯飲む。

*福井優子キャンドル展「Cold Fire」-12月11日(火)-23日(日)17日定休
 日am11時~pm7時:16日午後3時半~佐藤歌織ピアノ・オカリナコンサート
 入場料1000円:23日(日)午後7時~酒井博史ギター・唄ライブ入場料1000
 円
*木村環×藤谷康晴展「乱」-12月25日(火)~30日(日):25-29日木村環
 作品展・公開制作:30日午後5時~藤谷康晴ライブドローイング・木村環の作品
 に直接藤谷康晴がドローイングするライブです。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2007-12-13 12:45 | Comments(0)


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