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テンポラリー通信

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2007年 10月 30日

娘が帰りケンちゃんが来るー冬の輪舞曲(4)

倒れてから入院ー退院まで東京から来てくれていた娘が帰る。6月妻を亡くし今
月私も倒れて迷惑を掛けた。まだ1歳の子連れで何かと大変だったと思うが娘も
また母として人として一回りもふた回りも逞しく大きくなったと実感した。部屋中を
駆け回るやんちゃな男の子を抱え父の面倒も見て女性としてのしっかりした逞し
さを新鮮な気持ちで見詰めていた3週間だった。女性の保つ母性という献身性の
前で男は常に1歳の幼児と変らない側面をもつ。特に身体のライフラインにまで
生活が後退した時父なる事も仕事人なる事もただただその暖かい手とことばに
従うのみとなるのだ。入院中と退院後に実感したことである。1メートル程の高さ
の範囲はこれすべて幼児の暴君の世界となり悉く遊び場となって部屋の様子は
変容した日々であったから娘の帰京後の部屋は荒涼として台風の後のようである
。ぽそり、ぽそりと自分の目の高さにもの達が戻ってくる。入れ替わりのようにドイ
ツから帰国中のケンちゃんこと谷口顕一郎さんが今週土曜日から始まる個展の
準備に入る。石田善彦さんの追悼展後のギヤラリーでこの間新作を制作するの
だ。月末尾道在住の彫刻家野上裕之さんも美術館の展示で一時帰札するので
ふたりの再会もまた新たな出会いとエネルギーを生む予感がしている。札幌を出
た若い優れたふたりが場所こそ違え再び生まれ故郷のさっぽろでこのスペースを
媒介にして感性のキャッチボールを交わす。きっといい時間が生まれるだろうと期
待する。今週末から始まる谷口顕一郎展は彼がドイツに行く前からの濃く熱い年
少の友人として宮の森の自宅処分時円山北町でのカフエの展開と私の人生上の
節目節目で共に汗を流してきただけに今再びこの時期に集中して会える事に深い
因縁をも感じているのだ。同世代の付き合いはないが同時代の付き合いのある掛
替えのない友人である。ドイツでアーチストビザを取得しヨーロッパを主とする表現
活動の場を築きつつある彼にとって今回のさっぽろはいかなる時間となるのだろう
か。2年ぶりの個展が今から楽しみである。

*谷口顕一郎展ー11月3日(土)-18日(日)am11時ーpm7時
*いずみなおこ展11月20日(火)-25日(日)
*福井優子キヤンドル展ー12月11日(火)-23日(日)
*木村環×藤谷康晴展ー12月25日(火)-30日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り入り口
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2007-10-30 12:10 | Comments(0)


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