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テンポラリー通信

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2007年 09月 28日

暗くて寂しいブルー秋の遁走曲(10)

6月の屋比久純子さん、藤原典子さんの2人展の時見えた青森の吉町友美さん
が再び見える。青森からふらりとさっぽろ。前回は沖縄に行った後だったそうだ。
今回は6月に偶然会った中嶋幸治さんの個展を見る為に来たのだ。同じ青森と
いう事もあり興味を惹かれたのだろうか。ほぼ同世代らしいふたりが青森弁で喋
っている。マスコミ関係の仕事をしている吉町さんは行動的で感受性の強い女性
である。前回会った時と比べ中嶋さんの表情がすっきりした表情だと今回の個展
の展示とあわせて評価していた。昨日一昨日と夕方昼と2度見に来てくれる。昨
日は帰りのJRを午後10時に延ばし3人で話す。青森と札幌。まだ訪れた事のな
い土地の匂いがする。一昨日はひとりで円山方面まで歩いたそうだ。道順は勘で
カフエエスキスのある円山市場の方まで知事公館や三岸美術館を巡って行った
と言う。いいコースですね、と言うと喜んでいた。6月に行きたかった場所と言う。
知事公館の庭や三岸美術館の庭はかっての森と泉の痕跡が残っている。それが
自然としてのさっぽろの痕跡なのだと話す。夜ふたりと別れて雨の日だったので
自転車を置き歩いて帰る。少し酔いが回り暗く樹が滲んで見える。♪森と泉に囲
まれて~暗くて寂しいブルーブルーシャトウ~と古い歌が自然に浮かんだ。夜の
樹は存在感がある。その自然の曲線がビルの直線を圧倒する。森の記憶が甦る
。心のつっかえ棒が外れて感情が解放される。ふらふらと夜の道を彷徨うように
歩いた。目を澄まして見えない川の姿を透視する。緩やかな曲線の路。樹と唱和
している。直線の暴力は暗闇に霞んでいて気配が無い。コンビニの灯りだけが路
上に洩れている。いつかもこんな光景の路を歩いていた。♪夜霧のガウンに包ま
れて~というほどロマンチックではないが夜の闇が都市を包んでいた事は事実だ
。小雨の中水の音が聞きたくなり円山川に触れる。耳を澄ます。音も曲線だ。遠く
自動車の鋭いブレーキの音がした。街の灯りが滲んで暖かい雨の中にある。

*中嶋幸治展「Dam of wind、for the return」-30日(日)まで。am11時
 -pm7時
*毛利史長・河合利昭展「産土不一致 sand which」-10月2日(火)-12日
 (金)
*柏倉一統展「アンタイトル 01」-16日(火)-21日(日)
*石田善彦追悼展ー23日(火)-28日(日)
*谷口顕一郎展ー11月3日(土)-18日(日)
*いずみなおこ展ー20日(火)-25日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り入り口
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2007-09-28 12:29 | Comments(0)


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