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テンポラリー通信

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2006年 02月 02日

しゅったつは告げられてある(2)

吹雪の日。引越しの時は吹雪かなかったのが、今日は久しぶりに寒く吹雪く。
疲れ出た。昼過ぎまでボンヤリする。午後2時過ぎに仮事務所酒井博史さんに
連絡。メールが気になりアクセスの仕方を聞く。すぐ来てくれた。彼も風邪で
前日熱あって寝ていたとか。うつしたのか知らん。ふたりでネットカフエに入る。
メール120通余、大半は迷惑系。それ以外は返事出したいがよく分からない。
しばらくはご無礼つづくなあ。パソコンも私も潜行する2月、1月とは対照的に
過ぎていきそう。少しひとりになり、歩き、考え、満ちてくるのを待つ。
でも毎日見上げるタワーは、本当にでかい。こんな風に毎日見るとは思っても
いなかった。ノッペラボーのすぐ傍の古民家、旧鬼窪邸跡、界川跡近くこの対
比は何だ!これも一種の暴力と思う。何故なら高さの分だけ地下にも穴を開け
いる訳だから地下水脈はもうズタズタ。古民家は陽があたらず多分対抗上同じ
高さを目指すか人のいない駐車場になるしかない。<輝ける額(ひたい)>を
意味するタリアセンの建築家ライトの影響を受けた田上義也さんの建築物が
多かったのは、円山ゾーンが正しく<輝けるひたい>の土地だったからだ。
今その額は輝きを喪い、ツノのようなノッペラボーの林立する場所となった。
さっぽろという美しい近代のそっと根付いた北一条円山ゾーンは、今まさに
喪失せんとしている。このかすかな正当な近代すら保たずして今ある現代
って何なんだろう。いつもピカピカか、そうでなくなれば壊すもの?時間という
いきものの保つ蓄積は少しも省みられない。時間は矮小化され、ニユーと
オールドを測る物差しとしてしか機能しない。額(ひたい)は蔭り、人間の為の
丘、低いが美しく豊かな山は街から消えていくのである。昔は<国敗れて
山河あり>といったが、今は<山河破れてノッペラボー建つ>だ。

                           

by kakiten | 2006-02-02 18:15 | Comments(0)


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