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テンポラリー通信

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2007年 04月 28日

火災という災難ー春のにおい(63)

友人でありロシア文学者・詩人の工藤正廣さんの家が27日朝全焼したと連絡あ
る。奥さんは煙を吸い呼吸器に火傷入院。お子さんと本人は無事。ただ家は外壁
のみ残し全焼。着の身着のままという。最近お嬢さんとともにここを訪れ昨年5月
死去した美術家であり詩人の村上善男追悼展を来月しようと話しあったばかりだ
った。その村上善男の資料も火災で焼失という事になる。北大を退職したばかり
で研究室の資料も自宅へ持って帰りそれも焼失という事になればパステルナー
クやサビンコフの翻訳者として貴重な仕事をしていただけに大変なショックだろう
と思う。奥さんの知子さんもイタリア文学の翻訳家として優れた仕事をしていて何
よりも体の様態が気にかかる。灯りという火もあればこのような人に牙を向く火も
ある。火災の原因は分からないが裸一貫になって蓄積された知力の一から再び
立ち上がらなければならない。それだけの実力を保っている男だ。ともにまた頑
張ろう!そんな深い心の友情を今感じている。しかし何か続く5月だなあ。佐々木
徹さんの入院、工藤正廣の災難。辛い3月4月が5月に影を落としている。災い
転じてとする5月でなければならぬ。大木裕之さんのマネージャー藤田敏正さん
より速達で5月5日の水戸芸術館への航空券と宿泊予約券届く。さあ待ったなし
の5月が始まりだした。過日映像作家の石田尚志さんからもトークグスト参加の
電話あったので天才と怪人のふたりに挟まれてえらいこっちゃと観念する。それ
だけ深いさっぽろ体験があったという事だ、逆に言えば私のような者ですら何か
必要とされるという事は・・。段々工藤情報入る。作務衣一枚で避難し本当に何も
かも炎の中に無くしたという。最後まで消火に当った奥さんは顔と手と肺にも火の
損傷があるという。身ひとつという現実だ。今日からとりあえずホテル住まい。服
は近所の方からお借りしてという事だ。こう書いているとまた電話が入る。工藤宅
を訪れた笠井嗣夫さんからで工藤氏には会えなかったが家はもう惨々たる状況
で生きているのが本当に幸運だったような焼け跡だったと言う。病院にも行ったが
工藤氏とはすれ違いで会えなかったと言う。いづれ折をみてふたりで工藤氏に会
おうと言って電話を切った。そこへ5月に個展を依頼したK・Nさんから電話が入る
。5月末に一週間個展をしたいと言う。ずーつと考えていたと言う。なにか心が通じ
たというか不思議な感じがしてしばらく頭が混乱した。K・Nさんは今が旬なのだ。
この今の空間にはぴったりの作家である。もう3年ほど前に某スペースで会場構
成を見て以来どこか頭にあった作家である。波乱の5月の幕開けである。
木村環さんは今日明日とART-MANでライブドローイングの藤谷康晴さんの会
場へ行きここでの制作はお休み。一昨日の道新夕刊にふたりの個展が併せて掲
載される。その性か見にくる人が絶えない。

*木村環展「LIFE GOES ON」-5月6日(日)まで。月曜休廊。am11時ーpm
 7時於テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8
*藤谷康晴ライブドローイング「白と黒のサテイスファクシヨン」-4月28、29日。
 於ART-MANam11時ーpm7時札幌市中央区南4条東4丁目1-4

by kakiten | 2007-04-28 12:43 | Comments(1)
Commented at 2013-07-06 08:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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