春眠暁を覚えずというけれどここのところ呼吸器の変で春眠暁を数えるだ。咳で
何度か途中目覚める。その度に外の明るさを見る。明けるのが早くなりオレンジ
色の濃い光が見えてからまたうとうとと眠る。熟睡がない。こんな事で水戸芸術
館の大木裕之さんのゲストトークに参加できるのだろうか。大木さんとマネージャ
ーの藤田さんから再三に渡り招請があり行く事に決めたばかりなのに。そろそろ
九州やドイツや沖縄とお声の掛かる所へはどんどん出て行こうかなあと思い出し
ていた。昨年1月からずーっと突っ走ってきた。あえぎあえぎだが。やはり辛い3月
4月に疲れが溜まる。5月花開く光の月。心身開放したいなあ。シラネアオイの透
明な吸気の谷川を歩きたい。呼気ーまゥのハマナスの夏・秋を目指して1年があ
るのだ。さっぽろの、いしかりの1年が。冬の年の終わり、夏の年の始まり。今朝
も奥三角に”my love”と挨拶。少し力を貰った。
今日の道新朝刊に大きく写真入りでドイツ・ケルンのアートフエアに出品中の谷
口顕一郎さんの記事が掲載されている。今年11月3日から2週間さっぽろで個
展の申し込みを先週受けたばかりでその際来週からケルンに行くと伝えてくれて
いた。<来週からはケルンのアートフエアに出品して来ます。世界最古のアート
フエアなんですって。11月に勢いをつける意味でも、はりきってきます。>
呼吸器の変から、maw(まぅ)-呼気・風・ハマナスの実とアイヌ語の言葉を思い
出し、吸気の渓谷シラネアオイを重ねて古アイヌの考え方夏の年の始まりと終わ
りを考えていたら本当に11月個展の谷口さんの事が今日呼応するように出て来
た。先程花田さんの電話で”ケンちゃん今日の朝刊に出てるよ”と教えられたのだ
。<中森さんがよくいう、一番辛い時期にがんばれると勢いがつく。ということ、今
年の1月2月に実践できました。暖房がないアトリエなので、くじけそうにもなりまし
たが、その辛い時期にがんばれたのが、春が来てからの僕の自信になっています
。・・・ケルンより戻ったら、報告します。それでは。>なにかこちらの事を見透かさ
れたように10日前のメールが甦ってきた。今日の新聞記事はそのまま今日の私
へのエールだった。呼気、吸気、と呼応する魂の。ケンちゃんありがとう。今日の
さっぽろからのご報告です。
*木村環展「LIFE GOES ON」-5月6日(日)まで。
am11時ーpm7時月曜休廊於テンポラリースペース
札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り
tel/fax011-737-5503