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テンポラリー通信

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2007年 04月 19日

マイラブ、我が友よー春のにおい(56)

南円山から円山北町まで自転車の置いてある所までいつも歩く。途中、あるポイ
ントで私の心の山、奥三角のその端正な姿を見る事ができる。ビルとビルの間の
隙間からである。その時いつも呟く。my love!何故か日課になっているのだ。
そして界川遊歩道を分断している大通りの上の分離帯を過ぎる。その分離帯には
木が植樹されていて本来川の上の位置にあるその木だけは他の木と比べて大き
く姿も堂々としているのだ。やはり地下の水脈に根ざして元気がいいのだろうか。
それに気付いてからいつもその木にタッチして呟くのだ。やあ!我が友よ!と。
my loveは琴似川の源流域、我が友は界川の流域そしてこのふたつの川は今
いる北大ゾーンの川たちとも合流して北東のパラト・石狩へと向かう。見えない川
の流れとともに私の朝は始まる。今日も快晴。競馬場横の円山川、界川、琴似川
の合流地点を自転車は軽快に走る。エルムトンネル上の微かな残雪。芽吹く北大
農場の濃い土。獣医学部脇に聳え立つ巨木。風はまだ少し冷たいが春である。
木村環さんは今日で3日目。毎日会場で作品を創っている。時間が早いと言う。
シニカルな彼女の毒気がここでどう変化していくのだろう。初日から燦々と陽射し
が入り床に座って制作している。見に来て戸惑う人も多いようだ。急な個展に対応
してここで創り続けあくまで新作で勝負。その気持ちがこの滞廊制作という形にな
った。藤谷康晴さんのライブドローイングに触発され何かが弾けているのだ。年末
の彼女の個展では藤谷さんとのコラボレーシヨンも予定されている。木村さんの絵
に藤谷さんが描き込んでいくライブだ。ある意味男と女、剛と柔の作風が同じシニ
カルな醒めた毒同士でぶつかり合う。藤谷さんが弾き、木村さんが弾きそしてふた
りが重奏へと進む。楽しみな冬である。E教授が来る。個展の提案に年内は無理
との答えだった。見る前に跳べ、そう思う。頭の意識では先へと触れる。しかし身が
来ない。木村さんや藤谷さんとはそこが違う。ある程度表現者として位置を保った
人はその発表までの距離を意識する。段取りを考える。周囲との関係性も意識化
する。そこに既成の社会関係が作用する。先にそれらがあっては駄目とも思う。関
係性は行動の後から着いてくる。EXが先だ。だからEXHIBITION。立場、立場だ
から強引には決め付けられないが私の結論はそうだ。いい作家なのでここで是非
一皮剥けて欲しい。ロシア文学者の工藤正廣さんが娘さんと来る。1990年代弘
前の村上善男とテンポラリースペースで出会って親交を深めた彼の顔を見てふっ
と提案する。ちょうど5月が村上さんの一周忌、追悼展をしないかと言った。詩人と
しての村上善男、画家としての村上善男。両方から展覧会を組み立てたい。それ
には工藤正廣は詩人であり、津軽人であり適任なのである。佐々木徹さんが病で
倒れ5月の空白に頭を痛めていた。工藤氏快い反応だった。私の所の資料と工藤
氏の資料で展覧会を組み立てる事にする。及川恒平さんのライブも組み込めるな
あと思う。

*木村環展[LIFE GOES ON」-5月6日(日)まで。
 am11時ーpm7時(月曜休廊)於テンポラリースペース
 札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2007-04-19 12:48 | Comments(2)
Commented at 2007-04-20 12:30 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2007-04-20 13:27
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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