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テンポラリー通信

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2007年 04月 13日

灯りの木霊ー春のにおい(51)

揺らぐ灯りが遠くまで届いたのだろうか。木霊するように声が姿を顕す。ベルリン
滞在の美術家谷口顕一郎さんから二度にわたりメールが届く。11月3日から2
週間個展をしたいと言う。祖父の法事に帰国するのでその機会にここでドイツの
成果を見せたいと言う。昨年5月以来の帰国で個展は一昨年の2月以来である。
この時制作したカタログテキストに私が拙文を書きその文章がドイツ・ハンブルグ
のキューレーターSさんの目に止まり今開催中の堀田真作展のカタログテキスト
に繋がっていくのだ。いつもの事ながら谷口さんことケンちゃんの熱いさっぽろへ
の気持ちが伝わってくる。さらに東京のフォーク歌手及川恒平さんからもメール
が届く。5月にコンサートをここで開きたいと言う。昨年の秋以来のここでは2度目
のライブとなる。5月12日(土)に決める。このブログの小見だし「春のにおい」は
昨年の夏以来及川さんの「さみだれ川」の歌詞から引用している。また昨夕福井
優子さんの灯りの特別篇初日にブラジルに行っていた對馬千恵さんが札大山口
文庫の小山玲子さんと来る。一年振りの再会である。ブラジル・サンパウロに滞在
し多くのボランテイアの人たちと貧民層の社会で働いていた体験を写真も見せて
もらいながら話を聞く。写真にみる對馬さんは現地の人と同化して顔もそういう風
に見える。滞在先は治安上決して安全とは云えない地帯だったらしいが逞しく、馴
染んでいる様子がその顔に出ていた。今は一回帰国してまた今後どうするか考慮
中のようだった。言葉も向こうではポルトガル語で会話しまったく白紙の状態でよく
頑張ったと思う。對馬さんの女ひとりの異郷話につられて福井さんのライダー生活
の野宿話も出てきて強い女性たちの生き方に只々私は聞き入るのみだった。朝み
ぞれぽい雪の中を1時間近く歩いて少しまた風邪の芯がぶり返していた性もあり
差し入れされたビールがよく効いた。今日の夜は故村岸宏昭さんの追悼展の打ち
合わせ、明日は急遽決めた酒井博史さんのライブがありそうそう風邪の厄介にな
ってばかりにはいられない。灯りが溢れる福井さんの初日それぞれの生き方を語
る人たちのきらきらした表情が会場の灯りに劣らず輝いている。そして今日現在
水戸芸術館で開催中の「夏の扉ーマイクロポップの時代」に出品している大木裕
之さんの映像作品「メイ」のゲストトークとして是非出席してくれないかとマネージ
ャーをしている藤田敏正さんからメールが入る。5月5日という事だ。大木裕之さん
の現在進行形の映像「メイ」は私の前のスペースを拠点に夕張ー江別ーモエレ沼
ー石狩を舞台に創られた作品で私も映像の中に出てくる。制作の動機とも深く関っ
ている。従って大木さんは作品上映後の公開トークの相手に私をと希望したようだ
。その日は木村環さんの個展最終日前日で動きがとれそうも無い。灯りの木霊、
これからどうなる事やら。

*福井優子「春を灯す」特別篇ー4月12日(木)ー14日(土)午後5時ー7時
 夕暮れの青い光が刻々と暗さを増しその変化とともに灯りが深くなっていき
 ます。春の夕刻2時間3日間のキヤンドルアート展です。
*酒井博史ライブ「声の灯りを灯す」-4月14日(土)午後7時~。1000円
 声と炎の灯りの交響。限られたこの日しかできない緊急ライブ。
*木村環展「LIFE GOES ON」-4月17日(火)-5月6日(日)am11時ー
 pm7時(月曜休廊)於テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8
 北大斜め通りtel/fax011-737-5503

by kakiten | 2007-04-13 12:19 | Comments(0)


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