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テンポラリー通信

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2007年 04月 10日

想いは現実、現実は想いー春のにおい(48)

今展覧会をするならこの人だとどこかで想い定めていた。勘である。別の場所で
個展を開催中だったので訪ねた。ところが午後1時からのオープンで開いていな
い。その時は日曜日だったので休みと思った。DMには休廊日も営業時間も記さ
れていなかった。久し振りに街の中を歩き少し疲れてテンポラリーに着く。体の芯
にまだ残る風邪のだるさと街の直線の忙しさに疲れが重なってぼんやりしていた
。するとほどなく階下に人声がして覗くとクロメガネに髭の男がいる。佐々木方斎
さんだった。ひゃあ~久し振りだ。某病院に入院中と聞いていた。Tさんと一緒で
4時間の外出許可で来たと言う。方斎さんはここの場所は初めてだがなにか落ち
着くなあと言ってしばし周りを見て座り込んだ。以前は外出もままならぬ体調だっ
たが今日は大分調子が良さそうだ。色々と話しているとひよいとKさんが来た。今
日個展の会場を訪ねて会えなかった本人である。偶然一緒になったふたりは年齢
も性別も作風も違うが何故かあるエキセントリックな部分でふたりは似ているのだ。
まあ私が勝手にその時思った事だ。初対面のふたりを紹介しているとKさんが佐々
木さんの編集した「美術ノート」を知っていると言う。懐かしいと言う。その本人に今
会って吃驚しながらも喜んでいた。私は急に会おうと思ったふたりが揃っている事
に興奮していた。どちらにも話したい事が山ほどあっても気持ちが追いつかないの
だ。ふたりが帰った後もしばらく胸が苦しく息が整わなかった。やはり本調子では
ない。しかし想いは現実とはこの事だ。その夜は福井優子さんから頂いたキヤンド
ルの灯りを灯してそのゆらゆらした炎をみて暫し和み落ち着く。灯かりというのは
不思議だ。光とは違う。翌日は休廊日で昼近く目覚めてぼんやりとTVを見る。な
にもする気にならずOさんの卒業就職祝いの集まりは失礼した。お酒を飲む気が
しないのだ。福井さんのキヤンドルを灯してOさんの会場を飾ってあげたかったの
だが。休廊日の夜7時でなければよかったのにと思う。1日ぼんやり過ごして翌日
は早く目覚める。熊谷透さんの家まで行き久し振りに自転車に乗る。エルムトンネ
ルの上の道も細いが雪無く快調に走る。息は切れない。着いてメールを開く。ベル
リンの谷口顕一郎さんから着信がある。今年11月一時法事で帰札。その折個展
をしたいという。嬉しい便りだった。想いは現実、現実は想い。想いの無い現実など
無い。大野一雄さんの言葉が何か沁みるここ2,3日の事だ。

by kakiten | 2007-04-10 11:02 | Comments(0)


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