昨日夕刻に電話が入る。ハンブルグからだった。時差がある。向こうは朝らしい。
堀田真作さんからだった。前の日留守録に入っていた内容だったがやはり直接
伝えたかったのだろう、声が活き活きとして作品の購入先の事や初日の模様と
語りたい事が溢れていた。そして画廊キューレーターのSさんに代わると言って
電話が代わった。もうSさんも沢山語りたい事や大忙しの事と沢山あってとにかく
私がいないのは残念で今度は主役にして呼ぶとかプロセス抜きで結論ばかりが
電話を通して言葉が溢れてくるのだった。これからまたベルリンへ向かい谷口顕
一郎さんとも会ってくる、彼もすごい刺激をもらって堀田展を大喜びしているとい
う話もした。今回は勝負を賭けたのだと堀田真作展への熱い意欲を語った。堀田
さんと同じ帯広出身という事もありSさん自身がいろんな意味で今回の仕事が折
り返し地点だったのかも知れない。そんなふたりの電話の向こうの熱い声を聞き
ながらまた再度の連絡報告を確認して遠いハンブルグからの電話は終った。い
い仕事をしたふたりの声はしばらく私の耳からその余韻は消えずに残って福井優
子展の最終日前の夕刻を離れなかった。福井さんの会場にも向日葵さんや北大
生の成田さん道新のヤナイさんらが来ていて3人ともネット上で美術評を書いて
いる人たちなのでネット上では周知の仲だが本人と会うのは初めてという関係もあ
り挨拶などしていた。7月個展予定の後藤和子さんがお祝いに持参した青い花籠
が美しく福井さんは感激してひとしきり窓辺に置いて感嘆していた。青がテーマの
ふたりの友情のしるしであろうか。ここで初めて会ってまだ2,3回目なのだがふた
りの青はきっとその違いも含めてお互いを刺激しあっていくに違いない。作品を通
しその志向性を通し人と人が出会っていく。その違いも含めて出会う時は出会うの
だ。時間軸の深さと回数とは違う。量数に重き置いた現代社会の価値観とどこか
で対峙しながらギヤラリーという函の時空は成立していくのだと思う。ハンブルグ
の春とさっぽろの春が別々に、だがこの空間でひとつに今微笑みひろがっている。
*福井優子作品展「春を灯すキヤンドル」-4月1日(日)まで。
本日午後5時~佐藤歌織ピアノソロライブ於テンポラリースペース
札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り
Tel/Fax011-737-5503