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テンポラリー通信

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2007年 03月 08日

時空の旅ー春のにおい(20)

藤谷康晴展のパートⅡまで毎日見ていた性か思わぬ記憶の街時空の旅をしてし
まった。コンビニ世代の明視と暗視が激しく交錯した個展もあと1日を残すだけと
なる。藤谷さんはこの後さらに20日から札幌市資料館でライブドローイングを主
とする「呼吸する部屋」というタイトルの個展を一週間するという。恐るべき25歳
である。昨年7月から作家としての昂揚は止まる所を知らない。しかも今度のタイ
トルに窺われるように従来のスタテイックな調子が動的なものへと変化している。
もうあの街の精細な絵は描かないと言う。街という対象を凝視する対峙の画から
自身の身体をフルに使う動的なドローイングへと彼は間違いなくある転位を見せ
たのだ。来週から始まる斎藤周展「3月の次へ」というタイトルも暗示的である。何
かが動き出そうとしている。共に静的ではないタイトルだ。周さんも従来のタイトル
にはない動的な意志を篭めていると思う。旧曙小学校を退去するプラハプロジェ
クトの大橋拓さんから連絡があり新しいスペースが決まりそうと言う。春、みんな
動き出している。及川恒平さんが釧路を中心にコンサートを開く案内が届く。何
十年ぶりの故郷、恩師友人との再会をコンサートで果たす。昨年までは札幌を主
体としていたが高校時代を過ごした道東の旅もまた時空の旅となるだろう。時間
の花がそれぞれの記憶の旅のなかから現在を形作っていく。今夜は故村岸宏昭
さんの追悼展の月例会がある。死者もまた現在の時空を旅している。

*藤谷康晴展Ⅱ「肉体vsCONCRETE FICTION」-9日まで。
*斎藤周展「3月の次から」-3月13日(火)-25日(日)まで。
 AM11時ーPM7時(月曜休廊)於テンポラリースペース

by kakiten | 2007-03-08 12:41 | Comments(0)


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