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テンポラリー通信

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2006年 12月 30日

驟雨あれば驟雪ー函となって溢れる(20)

朝,細かい雪が降っている。驟雨があれば驟雪。細かい雨のように細かい雪。
気温が下がっている。冬らしくなってきた。ギヤラリーへ行く。雪跳ねをする。大家
さんに年末の挨拶をする。遅滞気味の家賃の言い訳もする。この半年よくして頂
いた。甲斐性のない自分を恥じる。来年はもうここに住もうかしら。歩くのはいい。
しかし寝るだけの円山は無駄な負担が増える。さっぽろ三代の仏壇背負ってお墓
を守りしかし仕事はもう三代に関係ない私の志こと。その罰も受苦しているのかも
知れない。同じ職業を維持する事もそれはそれで立派な事だ。そういう経験ももう
してきた。工藤昌伸さんの「いけばな文化史ーいけばなと現代」にも記載されてい
る。自慢じゃなくて事実。しかし自ら今選んだ事はもっとさらに開いた世界に自らを
晒す事。自分の生まれた天地に素直に目を向け生きる事。まるごとさっぽろを生き
る事。裸の自分である事。そんなお題目はしかし社会の枠組みでは何ほどのもの
でもない。職が職として自立しなければただの念仏。一職業人の片隅にも置けな
い。ただの変人。闘いつつ一点突破。そう意志して行動してきた。それが今の位
置。もう守る位置にはいない。守るものは捨てた積り。いい歳こいて青年の自分が
いる。遠回りしたのか、いや違う。本当の自分が出てきただけ。まるで無器用にお
ずおずと無愛想なまま剥き出しのままだ。ナルシスなのか。それだけではない。
断じて。驟雨あれば驟雪。心にもにわか雨、にわか雪が降っている。濡れたり積
もったり。揺れる年の瀬。外へ出て冷気を胸いっぱい吸う。雪止み陽が射す。

*野上裕之展「NU」-1月14日(日)まで。AM11時ーPM7時月曜休廊
*年越し彫刻/てん刻ライブー野上裕之・酒井博史ー大晦日~元旦

by kakiten | 2006-12-30 12:22 | Comments(0)


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