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テンポラリー通信

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2006年 11月 23日

雪降るー冬のいのり(27)

雪が降って黒い幹が風の方向に半分白くなった。枝葉の空へ向かう曲線が美しい
。荒ぶる神が来た。濡れた屋根から氷雪のずり落ちる音が響く。ここで初めての冬
。同じさっぽろでも違う。疾走する車が雪水を飛ばす音が響く。根雪はまだ。白い柔
らかな固体が道を覆うと音も吸われ柔らかくなる。和む神の時間もやがて来る。
雪が空中を舞い汚れを清浄にする。空気が深と澄んできた。伏見稲荷のアリスの
家その山の空気に似てくる。雪は音も吸うけれど汚れも吸うのだ。築五十年の民家
。寒気と清浄。これからどんな函(トランス)となっていくだろうか。明後日の藤谷康
晴さん。初のドローイングonフロッタージュ1日ライブ。ひたすら描き続ける。7月の
個展最終日がそうだった。そして描き終えた50枚。次の村岸さんとハイタッチ。あ
の時の作品が四角い1m60cm程の柱となってある。あっ!白樺みたいと言って
いたっけ。あのハイタッチがまた繋がっていく。振り返っているのではない。見詰め
ている。雪のように降り積もっていく。振り向いてはいない。雪のように深まっていく
。夏の年の始まり近く。冬の年の始まり近く。藤谷さんが選んだ時、眼差しなのだ。
それを見詰めている。立ち会っている。死にめ、生きめの界(さかい)。そこに立ち
会う。そこの界(さかい)のハイタッチ。函となって溢れた心の手のハイタッチ。閉じ
る箱ではない。開く函の深み。そこから溢れる飛沫のハイタッチ。夏の年から冬の
年へ”バトンタッチ、ハイタッチ”そうだったねあの時もふたり。

by kakiten | 2006-11-23 13:53 | Comments(0)


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