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テンポラリー通信

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2006年 11月 04日

空は水色,鳥が飛びー冬のいのり(12)

言葉(ことは)となってあふれる、音(おと)となってあふれる、色彩(いろ)となって
あふれる、函(はこ)となってあふれる。そのあふれる時間を共有した人たちが逝く
のは寂しい。しかし逝って初めて気が付く事も在る。くっきりと死が輪郭を造ってく
れる。生のあふれた時間を死が象嵌するように刻印するのだ。生きている時間の
親しい曖昧さが消える。ロバートジョンソンを語らせれば止まらず、バッハを語ら
せれば止まらず。盛夏の死者と初冬の死者が共通して保っていたのは”あふれ
る”音楽への想いだった。今、そう思う。
石田さん追悼コンサートの申し込みがふたつあった。ここで、ここでしたいと言う。
そうだね、もう止まってしまった追憶の時間があふれて溶けるならそれもいいね。
俺、ふたりの生き目に立ち会っていたから、死に目の追悼はいらないぜ。

by kakiten | 2006-11-04 12:28 | Comments(0)


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