かつての石狩河口近くに遺された明治の治水学者岡崎文吉の蛇行を基本とする自然工法単床ブロック。
その遺構を素材に幾つもの断片を再構成した谷口顕一郎・彩子の
力作はまるで船のように宙に浮かんでいた。
2005年シベリアを経由した欧州へ移住の旅を経て辿り着いた
ふたりのひとつの到着点ともなる作品だ。
一方千葉県より北海道洞爺に移住した高臣大介は2012年
2月九州在住の鉄の作家阿部守との二人展を琴似川源流に湧く
清華亭庭の今は枯れた源泉ーアイヌ語地名ヌㇷ゚サムメム(野傍
ノ泉池)をテーマに今回の作品に至るスタートをきったのだった。
扇状地である札幌には至る所に水が湧き、特に大きな泉は池となり
時に川の源泉ともなった。
都市化と共に消え去ったこの泉池の存在がガラス作家高臣大介
の心を何時か捉えて、自らの作品のモチーフとして水滴のような
作品を創り始めたのだ。
軒下に浮かぶ氷柱と源泉に湧く一滴が重なり作品量は
百本の展示からスタートした。
そしてそれは毎年百本づつ数を重ね、今年当初意図した千本
の展示に至ったのだ。
旅をしてある地域に移住をし、根を張る。
北海道から欧州へ、千葉県から北海道へ。
風は流れ、風もまた根を張る。
ふたりそれぞれの、ふたりの風土創生。
ふたりの風の根が新たな風土を耕して、新たな耕土(カルチャー)
を産む予感に満ちたサッポロの1月・2月と想える・・。
*高臣大介ガラス展「ヌㇷ゚サムメム」ー器展1月30日〈日9まで
2月1日ー6日インスタレーション
テンポラリ―スペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503
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