体調を崩してから車に乗せてもらう時が多くなる。
透析治療の週三回の通院・帰院が主たるものだ。
何時の間にか街はすっかり車社会に変貌している。
私の記憶に遺る道沿いの建物はほとんどがビル化
し、道幅も拡張され、両脇の建物には横文字の
看板と高層ビルが連なっている。
そして気付いた事は、前方車窓に広がる空の広さ
深さだった。道幅が車用に広がった事で前方の
見通しが良くなり、空が窓一杯に広がるのだ。
同じ発見をコンビニの前の駐車場でも経験した。
ビルの間に一階建て低層のコンビニ。
その前に広く占める駐車場。
そこで助手席に座り、買い物を待つ間に見上げた
窓一面に広がる空。
ああ、空は広さ、深さの中で、雲の変化、陽光
の変化を眼なみなみに受け止めるのが良い。
街は何時の間にか、歩く街から高層ビルと高速
道路の織り成す構造になっていた。
天空にも地下にも地上にも歩く位相は移動の位相
へと転位している。
山裾の森も山の深さ、高さに連なるもう一つの
緑の空なのだが、その裾野を削り、裾野に湧く水
の流れ/川を暗渠化し住のパック高層マンション
・高速道路を天地に曼延する。
病院通いが日常化し、僅かな知見の裡に感じた
風景の変動が地球規模で日々進んでいるなら、
地球生物の一種・人間が他の多くの種の地球の
生の場を侵略し奪取を続けているのだ。
そして、空さえ、山さえ、海さえも・・・。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011ー737-5503
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