若林和美さん最初の個展はさらに一週延長決まる。
見た人が自然に人を呼んでいる。
藍染めという日本の伝統的な技と色彩のDNAが
心を捉え人が人を運んでいる。
勿論若林さんの展示構成と作品デザインの力もある。
藍染めと展示構成が新鮮なのだ。
象徴的なのは、会場中央に吊られた円形の布の展示だ。
この作品を2階吹き抜けから見ると、大きな井戸のように
上階下階を繋いでいる。
かって六畳間だった吹き抜け空間を一体化し、親密さを
保って繋いでいるのだ。
古民家が保っていた尺/寸/坪の身体感覚がこの親密さを
補っている。
吹き抜け窓際のベンチに腰掛け話をしていると、不思議に
心が落ちつき寛いでくる。
それはかっての6畳間、押し入れが見えない身体感覚に波及
して心地良くなるからと思う。
大きく囲繞する藍の布、井戸の上から見下ろしているような
視座は下からの視座とは異なる。
そうした作品全体の見え方の変化も新鮮なのだ。
今回の展示タイトル「上空の水面(みなも)」を象徴する
構成だ。
大きく捉えれば、私たちが日々今も喪い続けている自らの
身体尺度・身の疼きのようなものがこの展示にはある。
空にむかって眼をあげ
きみはただ重たい靴のなかに足をつっこんで静かに横たわったのだ
「さよなら 太陽も海も信ずるにたりない」
こうした呟きから始まった私たちの焼け野原の戦後近代。
都市風景は復興し繁栄しても身の内に眠る人間尺度風景は
今も見えない焦土に埋没しつつある。
ひとりの女性の決して早くはない初個展が作品を通して語り
架ける見えない身体言語は、そう語っているように思えるのだ。
+紺屋 纏祝堂個展「上空の水面(みなも)」ー11月8日(日)まで。
月曜定休:am11時ーpm7時・作家在廊日:水・金・土・日。
テンポラリ―スペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-ー737-5503
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