藍染めの個展始まる。
作家の若林和美さんとは、円山北町時代にジャズのライブ
メンバーで知りあった。
この頃はジャンベを叩く打楽器奏者だった。
そしてその後に、ジャズヴォーカルを担当していた。
その彼女が一念発起し、この何年か藍染めの作家として
本格的にデビューした。
その最初の個展である。
初日の今日初めて展示を見て、暫し息を吞んだ。
見事な展示である。
藍染めの布の感触、色が、この会場の古民家の木構造、吹き抜け
と会話し、跳んで、煌めいている。
2階に上り、上から吹き抜けを還流し囲繞している藍の布構成
を見るとその事がさらに深く実感される。
若林さん、本当にしたい事・ライフワークの出発点に立ったの
だなぁ・・・。
タイトルの「上空ノ水面(みなも)」の意味する事が、2階から見る
展示、一階で見る展示構成の相違と藍の連続性が水中と水面のように
深い井戸の連結・関係のように息づいている。
そしてこの藍の惑星が、大気を界(さかい)とした水の惑星地球の水と
真空の宇宙をふっと連想していた。
手染めの藍布を加工し展示販売するだけの展示ではない。
自らを発進させる藍の星の基地・藍の井戸のインスタレーション、
と私は思う・・・。
*紺屋 纏祝堂個展「上空の水面(みなも)」ー11月1日〈日)まで。
am11時ーpm7時
テンポラリ―スペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-ー011-737-5503