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テンポラリー通信

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2006年 08月 24日

同じ方向をみるー夏のひかり(4)

昨日夕刻若い古本屋志向の吉成秀夫さん来る。一部運び込んだ本に目を輝かし
丁寧に見ている。本当に本が好きなのだろう。森美千代さんも来ていて写真展の
構想が纏まりつつあると言う。吉成さんもその写真を見て感心する。あらためて吉
成さんと一緒に見るとまた違ったよさが目につく。カラーで撮った白黒はセピア色
になり沈んだ空気感が出て落ち着きの中に緊迫感がある。得意の二重露光も不
思議な風景を作って真冬と晩冬の季節の光がいい。すっかり自信を貰って森さん
が帰った後ひとりの女性が入って来た。佐佐木芳斎展の関係でもなさそうに感じ
聞くと村岸さんの先輩の大学院生という。塚崎美歩さんという方で話すと吉成さん
と共通の友人もいていろいろ話になる。運び込んだ吉増さんの資料や大野一雄
の資料やら見せると目がキラキラしてきた。三人ですっかり話し込んだ。ただ村
岸さんの話になると目が潤んでいた。まだ彼のホームページは開けないと言った
。聡明で感性豊かな人だった。今朝はTさん姉妹が来て佐佐木方斎さんの事で
ゆっくりと話していった。Tさんは佐佐木さんに近い関係の方でこの間作品の仕上
げや過去の事など種々陰ながら支えている人だった。Tさんより早く気功の講習
にAさんが来ていたが肝心の気功の先生が見えない。熊谷透さんすっぽかしで
すね。TさんAさん帰って間もなく丸島均さん来る。佐佐木さんの資料をじっくりと
見た後'83年制作の「格子群」を箱から取り出し丁寧に見出した。23年前の作品
だが少しも古くはない。刷りも綺麗で新鮮だった。壁に展示してある今年の作品の
原点となる作品である。一枚一枚めくりながら丸島さんの目線とともに見ていると
一人で見ている時とはまた違う見え方がするのだ。純粋な美しい作品群であること
をあらためて感じた。色彩も新作のものよりしっとりと紙に馴染んで落ち着いている
。そして一枚一枚捲りながら見るのもいいのだ。丸島さんとこんな風に話しながら
同じ作品をみたのは初めてだった。いい時間だった。「星の王子さま」の時間だね
。ー見詰め合うことではなく、同じ方向をみること。一人の視線より世界が余裕を持
ち豊かになるんだなあ、きっと。丸島均さんなのであえて枕の言葉は省きますが。

*佐佐木方斎展'80年代の軸心近作「格子群」を中心にー27日(日)まで

by kakiten | 2006-08-24 16:43 | Comments(0)


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