こんもりとした花の小さな山。
その中に「北上坑」の看板が浮かぶ。
この看板を赤い鉛筆で摺り取った上木さんの写本も
背後の壁に並べた。
花の枝、葉、細い茎などで隠れた北上坑の説明文が
この写本で読み取る事ができる。
その横に前回展示した八木保次さんの緑の抽象画を、
伸子さんの黄の油彩画は上木さんが写本を包んできた
山本作兵衛展(夕張美術館)のポスターの横にその
まま位置を変え展示した。
この山本作兵衛展の大きなポスターには、女坑夫の
坑内で働いている様子も描かれている。
さらに芳名帳の上の壁に、吉増さんの「石狩シーツ」
朗読CDポスターを貼った。
ポスター左下部には北上坑看板の写真が載っている。
私が上木和正氏に連絡をとる切っ掛けとなった写真だ。
そしてこの「石狩シーツ」朗読CDを、会場に流す。
女坑夫さんの北上河口への道行き・・。
多分東北地方から夕張炭鉱へ移住して、ひょっとしたら
北上地方、宮城県の出身だったかも知れない。
3.11石巻、北上川河口へと吉増剛造さんとともに、
石狩河口ー夕張川源流域、そして北上川河口へと、日本
の近代を遍歴していくのかも知れない。
ここは今、女坑夫さんの、ふたたびのヴァージンロード
新たな出発を祝す場。
坑内爆発という火の災害を鎮める為名付けられた「北上坑」。
その大河の名を持つ九つの坑道に石狩坑の名もあるという。
近代のエネルギーを担った石炭産業。
その底辺を支えた坑夫たち。
東日本大震災の地震・津波という水難。
そして石炭に代わりつつあった原子力発電事故、
その現代の3・11被災地へ、北上川河口へと、女坑夫さん
が道行きするような気がしてならない。
*「北上坑・口」展ー5月28日ー6月9日
am12時ーpm7時:月曜定休;水・金曜日午後3時閉廊。
*追悼・大野一雄「プレスリーの戦後」展
6月18日ー30日
テンポラリ―スペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503
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