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テンポラリー通信

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2019年 05月 18日

河口と坑口Ⅱ-小さなランド(Ⅴ)

北上坑とは炭鉱坑内火災で多くの犠牲者を出した事故を思い、
安全の祈りを籠めて大きな川の名前を付けたらしい、と沼田
さんから聞いた。
同時にキタカミという名は、ヒダカミ・日高見が語源で、金の
産地日高地方との交流・結びつきを表わしているいるという。
北上川上流域の平泉藤原三代の隆盛と北海道日高地方との川を
通した関係性が窺われる。
しかし何故近代において、夕張と北上が結びつくのか。
金に代わる黒いダイア・石炭なのだろうか。
疑問は未だ尽きない、
上木氏の来廊を待ち、聞いてみたいと思う。

最近、近代と現代の境を様々な事象で感じる事がある。
例えば以前ブログに記した、<馬力>。
谷川俊太郎作詞の鉄腕アトム歌詞にそれを感じた。
百万馬力ではなく、十万馬力と歌われる原子力エネルギー
のロボットアトムの力。
ここにはまだ微かに馬力への畏敬の念が残っている。
そこが近代から現代への境目だ。
電話もそうだ。
公衆電話・家の黒電話・会社の電話・・。
これらは共有する公的な存在であり、家でも誰かが受け、
指定の人に知らせる流れがあった。
個ではなく、家族・会社等が共有する機器だった。
これがケイタイ・スマホとなり個的機器に変じる。
これも近代と現代の境に位置すると思う。
エネルギー資源としては、石炭から石油への転化もその境
に在ると思う。
黒いダイアといわれ、手で触れる鉱物。
黒い水石油はもう手では触れられない。
まして原子力ともなれば、絶対に触れられない存在だ。
この手を通した関係性の有無が、やはり近代と現代の境に
在るという気がする。
北上河口ー北上坑口。
奥州・キタカミー北海道・ヒダカ・夕張。
この関係性にはまだ手を通す金から石炭の近代までの触れる
関係性が活きていたと感じる。
今至る所でこの近代と現代の境目が露わになってきている。
訳の分からない文字の事を表した、横文字という表現。
従来日本語は縦書きで横書きではないからだ。
今は横書きが主で、その所為か物を並べる順番も左から始まり、
右へと向かう。
縦書きならば、右から始まるのが普通だったのだ。
これも現代化の境と思う。
近代化が欧米化とするなら、すべてはその合理性・利便性に
物の尺度が移転しつつある。
ゆっくり噛み砕き独自の文化に育ててゆく、漢字→仮名文字
・カタカナの時間。
人の出入り口や通路でスマホ片手に、自分だけの世界に没頭
する街行く人を見るたびに、リ・パブリックの可能性を喪わ
れつつある近代のパブリックとともに見究めたい、と思う。


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by kakiten | 2019-05-18 16:25 | Comments(0)


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