八木伸子さんのご遺族高橋均氏は無事退院したようだ。
現在の花人・花屋展の様子を聞いて、会期中はそのまま
にして金曜日には見に行き、搬出は来週にとメールが来た。
八木保次・伸子展展示中は入院で、肝心の展示は見てもらえ
なかったので、少しイレギュラーだが嬉しい。
花人・花屋の会場に飾られた花は、正に今が盛りの花々だ。
季節という風土が花を咲かせ、今を彩る。
派手な色があるわけではない。
しかし今という花の命が、色・姿に息づいている。
多種多様で華やかな色彩が花と思いがちだが、札幌の今の
季節にはまだどこか冬の気配が残っていて、その土壌に咲く
花々は、白や緑、黄色のどこか密やかさの残る色彩と思う。
何時の時代からか、我々は余りに多くの色を分類し、整理し
過ぎているのかも知れない。
前回ブログにも書いたが、四季を顕す4ッの彩(いろ)は、
春は青、夏は朱、秋は白、冬は玄(くろ)である。
青の範疇には緑あり、濃い艶やかな黒も包含されている。
その流れは今も、緑信号を青といい、黒髪を緑の黒髪という
言い方で残っている。
植物の緑に、青々と・・と表現しその新鮮さを讃えたりもする。
八木保次の勢い溢れるような緑の油彩抽象画。
黒と紫の縦長のグアッシュ。
この2点の作品が保つ冬と春の、玄(くろ)と青(あお)。
そして八木伸子さんの窓から見える冬景色。
雪の逆光で黒々と沈む室内。
その窓辺に咲く花瓶の小さな黄の花。
もう一点ふたつの花瓶の黄色と赤い花、その背景に深く描
き込まれた圧倒的な黄色の油彩。
北の春の青に潜んでいる福寿草の黄、山裾近くのフキノトウ
の緑を私は感じていた。
そして今年高橋均氏から選ばれて遺作の冬の作品2点が来たのだ。
ふたりの作品が発する冬(玄・クロ)そして春(青・アオ)の
色彩が、並ぶ花々、枝葉の存在感を季節の風土として呼応し合
っている。
ふたりの絵画にも、花人の花にも、幸せな時が流れている。
八木さんのご遺族高橋均氏に見て頂くのは、とても嬉しい。
*村上仁美ー「花人・花屋」-5月12日(日)まで。
am12時ーpm7時。
テンポラリ―スペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503
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