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テンポラリー通信

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2019年 02月 19日

氷の世界ー時代というランド(19)

氷点下からプラスの気温へ。
軒下の氷柱が水滴を滴り落している。
高臣大介さんの玄関前のテングスに吊ったガラスと氷柱も
すっかり痩せて、今日から始まったインスタレーション、
廊内の「野傍の泉池」ガラス作品と氷柱と透明なコラボレー
ションは気勢を削がれた感がある。
しかし一年ぶりに見る「野傍の泉池」の深化した形体と触れて
鳴り響く音色には暖気に負けない新鮮さが漂う。
会場展示は未だ未完成だが、円盤状の吊りガラスの影と水滴
のようなガラスの房が、夜にはきっと幻想的な光と影の函世界
を醸し出すだろう。
こうした会場制作のインスタレーションは大体作品完成は
最終日に至る事が多いのだ。
まして今回のように自然の氷柱とガラスの<重ねあう>
がテーマのインスタレーションでは仕方のない事である。
入口にぶら下がる自作ガラスに氷柱の為の雪の苗床を造り、
苦労して育て、初日暖気に痩せ細った氷柱を見ながら、少し
気落ちのした感のある高臣大介である。
自然相手に、人の予定・計画は思い通りにはならない。
しかしこの一週間の会期中如何なる自然の恵みが舞い降りる
かも予想できない事である。

氷柱という自然風土と真っ向から向き合い、自らの作品と対話
し独自な空間を創りだした行為はきっと天も知るところだ。

*高臣大介ガラス展「重ねあう」-2月24日(日)まで。
 am12時ーpm7時

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503




by kakiten | 2019-02-19 15:22 | Comments(0)


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