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2019年 01月 24日

霜焼け・アカギレ・鼻水-時代というラウンド(13)

最近寒気が応える。
体力低下、運動不足なのか、手に霜焼け。
透析治療中足の指に火照りや痛みを覚え、皮膚科に行く。
医師は見るなり、霜焼けですね,と言う。
先日転んだ打撲が、折りに鈍痛だったり、寒さと共に
ガタ・ピシオである。

爽やかに二羽の雄の白鳥が網走へ帰った後、風のように映像作家の
大き裕之さんが来る。
その前日に来た元東大出版会で今北大出版を指導している竹中英俊
さんと同様濃い友人だ。
竹中氏はいつものように、今は貴重な古書を持参。
今回は表装が竹の皮でできた珍本である。
彼の見せてくれる本はどれも掌に心地良い質感・重さがある。
本が本来保っていた書物という心地よい存在感が伝わる。
人が触る事でその手の脂が紙を丈夫にし、書物に風格と落ち着きを与える。
和紙の保つ優れた特性が、書物の中身と共に書物体験を味合わせてくれるのだ。
大き裕之氏は映像の書物を創るような人である。
長い年月を費やし映像を撮り続けている。
それも同時に撮り続けていて、15年を超える「松前君」「メイ」等の未完の
大作がある。
一瞬一瞬を文字を綴るように、映像を撮る。
そして時間の脂が作品に存在感を与え続けていく。

生きる心の脂が時間とともに、人格という人間書物・人物となっていくような
ふたりに逢う事が続いて、私の脂気の欠しい霜焼け、アカギレ、鼻水の日常は
網走の二羽の白鳥と共に、重厚な書物のようなふたりにも、<生>の脂を注入
された気がした。

*高臣大介ガラス展ー2月12日ー24日
*豊平ヨシオ展ー3月5日ー17日

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503




by kakiten | 2019-01-24 16:16 | Comments(0)


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