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テンポラリー通信

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2019年 01月 17日

佐々木恒雄展3日目ー時代というランド(10)

近くのシェアーハウスに宿泊し、佐々木恒雄は会場で3点の作品製作
を続けてもいる。
曇り日、雪の日、晴れの日、変わる雪の光の中で今までにない
何かが生まれようとしている。
今週月曜日佐々木恒雄が画廊に到着した日、網走には流氷が着岸したと
翌日の新聞が伝えていた。
”すれ違いだなあ~”と佐々木恒雄は呟いた。
この時期漁はなく、今は純粋に作品展示と作品製作に時間を注いでいる。

流氷で漁もできない厳しい北の海。
そしてそこで生まれた時間を自分自身を取り巻く社会と自然を見詰め、
深化させ休暇時描く。
新たな軍事基地建設で国が海を埋め立て、土砂がサンゴ礁を覆う沖縄。
豊かなサンゴ礁が育つ美しい南の海。
そこに日本の7割近くの米軍基地が国家安全の名の下、軍事基地に陸を
、海を埋め立てている厳しい時代社会。
そこで青い画面に亀裂だけが入った作品を20余年製作し続けている豊平
ヨシオがいる。
青は沖縄の海と空の色。
亀裂は基地と観光の現実。
北の海を埋める流氷群、防衛の名の下、辺野古の海の大量土砂投入。
このふたつの海の現実を南と北に据えて私たちの時代がある。
言い換えれば、自然の保つ地球環境と人間社会の保つ時代環境との対峙だ。
その今を私はどうしても佐々木恒雄と豊平ヨシオの作品に感じてしまう。
そこに答えはない。

佐々木恒雄の制作中の作品には、働く海と彼が見詰めた深化する自然の
海がある。
豊平ヨシオの青には、島を囲繞する天地が包含されている。
そして画面中央を切り裂く亀裂には、時代社会の厳しい沖縄の現実がある。
このふたつの対自然・対社会との対峙に、私たちの基底的な現実の根があると思う。

佐々木恒雄が制作中の作品の深化を日々見詰めながら、想いはふたつの海、人間を、
取り巻く基層の社会・自然を思うのだ。

*佐々木恒雄展「sign」-1月20日(日)まで。
*高臣大介ガラス展ー2月12日ー24日
*豊平ヨシオ展ー3月5日ー17日。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503




by kakiten | 2019-01-17 14:11 | Comments(0)


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