人気ブログランキング |

テンポラリー通信

kakiten.exblog.jp
ブログトップ
2019年 01月 09日

尾道から網走へー時代というランド(8)

偶然とはいえ、仕事の性格上、正月に休暇の続く網走の漁師
佐々木恒雄の絵画展が、船大工野上裕之さんに続き来週から始まる。
生活者として直接海に関連する仕事に従事するふたりが、逞しく
彫刻と絵画の制作を続けている事にある敬意を覚えている。

佐々木恒雄展は2014年1月以来だが、その後2016年9月
山田航第二歌集「水に沈む羊」から各ジャンルの表現者が一首選び
自分の作品で再表現した夜のオホーツクの海の一点が今も記憶に
残っている。
この作品は、私が長年主治医としている佐々木と同じ網走出身の
S歯科医の治療台の真ん前に、佐々木が選んだ山田航の一首と共に
今も飾られている。
治療台で仰向けになり目を瞑り、S医師の繊細な手捌きが続き、
注がれる水とともに治療を終える。
台が起き、目を開け前を見ると、そこに佐々木の描くオホーツク
月夜の海と一艘の舟が絵が目に飛び込んで来る。
S先生と佐々木恒雄の故郷、月夜のオホーツクブルー。
口腔の治療の海と生活の漁をする海が、この絵を介してふたりの
故郷を繋いでいる。
一度、佐々木恒雄もこの歯科治療台に腰を掛けた事がある。
その時の照れるような弾けるような笑顔を私は忘れない。
S医師もまた佐々木が網走で漁師を始めて初めての2014年の
個展で懐かしい網走の海の絵画に感動してくれたのだ。

生活の場こそ違え、ふたりが見詰めるオホーツクブルーの色は
今年も鮮やかにふたりの心を満たすだろう。
その出会いも楽しみだ。

*佐々木恒雄展「SIgN」-1月15日ー20日
*高臣大介ガラス展ー2月12日ー24日

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503


by kakiten | 2019-01-09 13:38 | Comments(0)


<< 佐々木恒雄展始まるー時代という...      野上裕之彫刻展「雲間」終わるー... >>