偶然とはいえ、仕事の性格上、正月に休暇の続く網走の漁師
佐々木恒雄の絵画展が、船大工野上裕之さんに続き来週から始まる。
生活者として直接海に関連する仕事に従事するふたりが、逞しく
彫刻と絵画の制作を続けている事にある敬意を覚えている。
佐々木恒雄展は2014年1月以来だが、その後2016年9月
山田航第二歌集「水に沈む羊」から各ジャンルの表現者が一首選び
自分の作品で再表現した夜のオホーツクの海の一点が今も記憶に
残っている。
この作品は、私が長年主治医としている佐々木と同じ網走出身の
S歯科医の治療台の真ん前に、佐々木が選んだ山田航の一首と共に
今も飾られている。
治療台で仰向けになり目を瞑り、S医師の繊細な手捌きが続き、
注がれる水とともに治療を終える。
台が起き、目を開け前を見ると、そこに佐々木の描くオホーツク
月夜の海と一艘の舟が絵が目に飛び込んで来る。
S先生と佐々木恒雄の故郷、月夜のオホーツクブルー。
口腔の治療の海と生活の漁をする海が、この絵を介してふたりの
故郷を繋いでいる。
一度、佐々木恒雄もこの歯科治療台に腰を掛けた事がある。
その時の照れるような弾けるような笑顔を私は忘れない。
S医師もまた佐々木が網走で漁師を始めて初めての2014年の
個展で懐かしい網走の海の絵画に感動してくれたのだ。
生活の場こそ違え、ふたりが見詰めるオホーツクブルーの色は
今年も鮮やかにふたりの心を満たすだろう。
その出会いも楽しみだ。
*佐々木恒雄展「SIgN」-1月15日ー20日
*高臣大介ガラス展ー2月12日ー24日
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503
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