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2018年 11月 10日

北米大陸先住民ーホピ族ーみちゆき(15)

約9千人程と聞く北米大陸の先住民族ホピ。
その民族が生み出す固有の図柄や人形に注目
したのは、美術家アンデイー・ウオフォール
やピカソという。
そして平和の民として、その基本にある世界観
も注目されている。
そんなホピ族の世界を、東京・根津でホピ専門
の店舗を構え、最近は「HOPI・ホピ」とい
う本まで著したホピの伝道者の天川彩さんが、
ホピ伝統のカチーナ人形を抱えて今年も札幌に
やって来た。
今回は土、日曜日に、本出版記念トークも予定
されている。
年に何度も、関西にでも行くような気軽さで、
アリゾナのホピ族の村を訪れるという天川彩さん。
知的で逞しく明るい女性である。
片腕の田中明子さんと共に、ホピ伝道の旅を日本
中に続けている。
地球という自然への畏怖と祈りを保つホピ族。
日本も他の民族も本来保っていたこの思想は、現代
という機械化学文明全盛の時代に、大きな警鐘を届
けるものだ。
土砂崩れの山野、溢れ出る川筋。
埋め立てた谷は割れて住宅地に顕在化し、埋め立てた川は
道路に亀裂を奔らせる。
そんな自然災害の多くを経験した我々の大地は、祈りの
護岸ー神社・仏寺へ上る石段の文化を捨て、強力な建設
機械で山裾を切り崩し、埋め立て、宅地としてきた。
そして、界(さかい)という自然と社会の緩衝地帯・故里
喪失の今が在る。
有機的な生命の身体エネルギーから遠ざかり、石炭・石油
・原子力を増幅エネルギーに換え、孫悟空の如意棒のよう
に操って、地球自然への畏怖感を喪失している。
怖~い、自然への畏怖を忘れて、一時の快適さを求める可
愛い~!文明に溺れて、政治・経済インフラ万能の今がある。
地球の地中に埋蔵されていた石炭・石油・原子力を増幅する
エネルギー源として掘り返し、その力を孫悟空の筋斗雲の
ように宙を飛び、如意棒のように力を増幅して、人の間ー
人間という単位よりも、国の間ー国家のという単位で力の
紛争を重ねている。
その結果地球の自然は荒れ、地球は自然の野生を露わにし
人の日常生活に及んでくる。
日本には、里山に象徴される、人と野生自然との長い時間
をかけた界(さかい)という緩衝地帯・故里構造を磨滅
させ、<兎追いし、かの山ー小鮒釣りし、かの川>は、
山崩れと泥流の里へと変貌させつつある。
原子力に至っては、破棄できぬ高濃度の廃棄物を溜め続け、
汚染された村は、町は、目に見えぬ汚染で一見変わらぬ風景
、しかし居住不能な明るい廃墟の途を辿っている。
人の絶えた明るい廃墟の故郷・故里。

天川彩さんの闘い、伝道する日常は、そうした人間の生命の
基本を問う旅なのだ。

*HOPIカチーナ展in札幌ー11月11日(日)午後5時まで。
 :11日午前11時~「ホピ」出版記念トーク。講師・天川彩。
 参加費1500円。
*藤倉翼作品展「NEON SIGN7」ー11月20日ー12月2日

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503




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by kakiten | 2018-11-10 15:06 | Comments(0)


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