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2018年 11月 01日

心の傾斜ーみちゆき(9)

秋というより、もう初冬の気配。
雪は見えないけれど、寒気鋭い。
来週はアメリカ先住民族ホピのカチーナドール展。
八百万の神々のような、ホピ族の自然に宿る神たちだ。
1994年私が吉増剛造さんに戴いたカチーナドール。
ブラジルから、言葉が枯れるような危機感を抱いて帰国し
名作詩「石狩シーツ」制作にひたすら石狩望来に滞在し
再生を試みていた時の事だった。
3年前ホピ族の文化に深く触れ、その紹介を日本で展開し
てきた天川彩さんと出会い、このカチーナドールと同じ作
者の人形が、昨年札幌に届いた。
1994年以来、頭の羽毛も飛んだ小さなこの人形の名は、
Badjer:バジャー・穴熊 薬草の知識を持ち、心と
身体の傷を癒してくれる精霊という。
1994年から2017年まで、私の23年は正にこの
バジャーに見守られてきた歳月だったのかも知れない。
昨年一緒に札幌に残った同じ作者の二体の人形。
Nuva mana:ヌヴァ・雪 マナ・女。幸せと恵み
あふれる人生となるよう祈りを捧げ見守ってくれる精霊。
Kokopelli:ココペリ・キリギリスまたは蟻人間。
豊穣を祈る精霊。
少し大きなヌヴァとココペリに挟まれて、パジャーは遠い
両親に再会したかのように、嬉しそうだった。
今談話室には、Nuva mana:雪・女とともに私と
辛苦を共にしたバジャー・穴熊の精霊が並んでいる
不思議だなあ、アメリカの熱い大地の遠く高い山にしか見え
ない雪の精霊が、極東の端北海道の雪の地にまるで母のよう
に住み着くなんて・・・。
外に冷雨が降り、内に寒気の漂う部屋で、ヌヴァ・マナ:雪
・女とともに生きている。
人形底部に記された詞。

Hopi Snow Maiden by Pooley
Badjer by Pooley

カチーナドールの名と作者の名前だ。
母ではない。
maiden:乙女・・初雪の精霊かな・・。

*HOPI:カチーナ展in札幌ー11月9日(金)-11日(日)
 am11時ーpm6時:最終日午後5時まで。
 :天川彩「HOPI」出版記念お話会ー11/9(金)午後2時半~
 11日(土)午前11時~参加費1500円(要予約)
*藤倉翼写真展ー11月20日ー12月2日

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
 


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by kakiten | 2018-11-01 14:33 | Comments(0)


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