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2018年 10月 27日

ハイヒールっ精神(7)

地下街や舗道を歩いていると、カッ、カツ、カツと背後から
迫る様に靴音が響いてくる事がある。
体調悪く気分が優れない時などは、ひどく脅迫的に暴力的に
この音を感じる事がある。
都会の保つ暴力的音声と思う事がある。
土の上では絶対に発しない音だから。

今回初めて親しくお話し、作品をじっくり見させて頂いて
いる田村佳津子さんから、そんなハイヒールの話を聞いた。
若い時東京新宿で、ふらちな男にからまれ、穿いていたハイ
ヒールを脱ぎガツンと一撃お見舞いし、交番へ駆け込んだ
という。
これはまた別の意味でハイヒールの暴力性・戦闘性を顕して
いるようで面白かった。
音だけではない、もうひとつの尖がった用途・・。
音だけだと、ファシズムの戦闘兵の行進の靴音のようだが、
武器には使わないだろう。
女性の美への執着の保つ、ある面で恐ろしいまでの側面を
象徴しているのかも知れない。

現在70余歳の田村さんにはもうそんなハイヒールは足に
なく、心のハイヒール精神が横溢している。
豪雨で携帯電話の公的警戒警報が、何度も鳴り響く中、未
完成の絵画仕上げに余年がない。
きっとこの人は、若きハイヒール時代もファッションでは
なく、この先の尖った反撃精神を足先に纏っていただけな
のかも知れない。
澄んだ尖ったハイヒール。
都会の地上・地下を横行する美脚顕示闊歩のハイヒールは
なく、今は内面にある尖鋭な深いヒール(かかと)の響き。
黙々とキャンバスに筆を走らせている彼女を見て、ふっと
そんな感想を抱いていた。

*田村佳津子個展「ふわふわとひらひらと」-10月28日(日)まで。
 am11時ーpm7時
*HOPI カチーナ展ー11月9(金),10(土),11日(日)。
 am11時ーpm6時:最終日午後5時まで。
 10日・14時30分~・11日~天川彩「HOPI」出版記念トーク
 要予約 1500円
*藤倉翼写真展ー11月20日(火)-12月2日(日)
 
 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503



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by kakiten | 2018-10-27 13:34 | Comments(0)


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