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2018年 10月 23日

田村佳津子個展始まるーみちゆき(5)

田村佳津子さんの個展「ふわふわと ひらひらと」が
始まった。
今朝早くから展示、懐かしい小田嶋氏が展示を手伝う。
故八木保次さん、伸子さんの展示の時いつも彼がいた。
額装から作家の展示作業まで裏方として徹底的に作家
の手伝いをする、今時なかなかいないタイプの額装屋
さんだ。
こういう人は、作家の信頼も厚く、作品を通して長い
付き合いが保たれる。
田村さんもそういう世代に属する人だが、作品は誠に
女性性が保たれていて、タイトルの通り、ふわふわと
 ひらひらと 春の綿毛のようだ。
しかし、その背後には純粋で強固な生き方が品良く存在
していて、軟(ヤワ)ではない。
会期中会場で未完の作品を仕上げるという。
絵は、白地に細い線でいくつもの形の違う石を画面一杯
に描いていて強い主張の色彩も形もない。
しかしじっと見ていると、個々の線だけの石の積み重ね
が、実は強固な石垣のように見えてくる。
女性性と感じたのは、この空気のような、水のような
優しさ、柔らかさが、背後に本当の水・風のように強烈な
激しさを秘めているからだ。
縁取りの細い線以外なにも色彩は無い。
百号を超えるキャンパスに、柔らかい石垣が満ちている。
それだけ大小数点で1階会場は占められ、2階にはかって
文学少女だった名残りのように、中原中也等の文学書が
棚に並べられている。
田村佳津子さんの生きて来た内面の静かな来歴・湖(みず
うみ)だろうなあ。
硝子窓超しに華やかに色付きだした蔦の葉の滲みとともに、
田村佳津子さん自身の内面のキャンバスが溢れているような
展覧会となった。

*田村佳津子個展「ふわふわとひらひらと」-10月23日(灯ー28日(日)
 am11時ーpm7時
*HOPI展ー11月9日(金)-11日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503



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by kakiten | 2018-10-23 12:46 | Comments(0)


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