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2018年 10月 06日

夏の際(エッジ)ーシジフォス(38)

10月に入るとともに始まった村上仁美・吉増剛造展。
東京両国ー函館ー小樽ー熊本と新刊公開巡業の合間、疾風の
如く現れた吉増剛造。
村上仁美の為に昨年春揮毫した「花人」命名の魂入れ儀式。
2×1=2の<×1>の行為を、あたかも司祭のように担って
一陣の風は吹き抜けたのだ。
石狩の山と海に揺れるススキの穂。
北の地にない深紅の彼岸花。
吹抜けを雪崩れ落ちる長尺の銅板、そこに塗れる絵の具の
乱舞と寄り添って、花も穂も、一体(×1)。
夏の際(エッジ)。
台風が近づき温帯低気圧となって猛烈な風雨が予想される
会期末。
毬藻のような壁の蔦も、次第に彼岸花の赤に近づいている。
掌から紫水の滴り。
打刻された「火ノ刺繍」銅板に熱く赤く弾けて、司祭の入魂
の祝辞が流れていた。
「ハナビト ト 火ノ刺繍」
詩集「花火の家の入口で」所収「石狩シーツ」の続編版のよう
に、ハナビ ト 火ノシーツが敷かれていた気がする。
名編「石狩シーツ」(1994年)の長い旅。
織姫ー女坑夫ー花人と歩んでいる。

最終日前日の、モノロオグ・・。

*村上仁美・吉増剛造展「ハナビト ト 火ノ刺繍」-10月7日(日)まで。
*田村佳津子個展「ふわふわとひらひらと」ー10月23日ー28日

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503



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by kakiten | 2018-10-06 12:09 | Comments(0)


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