テンポラリー通信

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2018年 08月 12日

花人ト火ノ刺繍ーシジフォス(21)

昨日吉増剛造展へのお祝いのメッセージをファックスで
吉増さん宛に送信。
今朝その応答がテンポラリースペースに届いていた。
300名出席の大盛会という。
札幌の関係者は、仁美さんの妹で慶応義塾大学出版会
の村上文さん、私の早稲田大学同窓で編集企画室の竹
中英俊さん。
ふたりが札幌を代表してご出席とも書かれていた。
吉増さん直筆招待状の札幌勢は誰も出席できず、心苦
しい気がした。
その寂しさもあるのだろうか、函館ー小樽ー熊本を廻る
大冊「火ノ刺繍」出版全国巡回の一日札幌での日程が提
案されていた。
展示タイトル案も添えられている。
「花ヒト ト 火ノ刺繍 ノ 夜(ヨ)」。
2011年12月から毎年積み重ねてきたテンポラリー
スペースでの個展。
その積年の展示が軸となり、今年東京・松涛美術館に結集
したという感慨が吉増さんにあったに違いない。
2011年「石狩河口/坐ル ふたたび」以来、展示構成
・フライヤーデザイン等、身を削って協力・参加した河田
雅文、酒井博史、中嶋幸治、の三君。
さらに展示に共鳴し映像参加した石田尚志、鈴木余位両氏
花人として3回目以降毎回作品参加した村上仁美氏、
そして自作短歌作品と朗読で参加した歌人山田航氏。
これらの友人たちと今逢いたいという想いが、吉増さんの
心にきっと湧き上がっているに違いない。
ファックスの末尾に書かれた「・・では非常にたのしみに。
」の記述にそれらが感じられた。
お盆大移動の始まりの時期、貧しい札幌勢は私も含め誰も
オープニング内覧会に出席出来なかった。
長年の大勢の吉増フアン・支持者に囲まれて、この間連続し
た異例の美術館個展括りの日。
締めとも言うべき東京・松涛美術館。
札幌勢の不在に、何処か一抹の寂しさを感じている気がした。
3・11以降の孤独な闘いが保つ聖域がある。
大河の源の小さな湧き口に似た孤独である。
そこに寄り添ってくれた森や土のような人の親和力。
その思いが自ら直筆で美術館招待状を送った札幌の各氏にあっ
たような気がするからだ。

旅の途中の秋の一日。
もうひとつの「火ノ刺繍」が、紅葉するだろう。

*斎藤周展「継ぎ」-8月15日(水)-26日(日)
 am11時ーpm7時

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503



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by kakiten | 2018-08-12 17:10 | Comments(0)


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