何となく沖縄・豊平さんに電話する。
疲れていたようだ。
20年近く、現在も進行中のあの作品を創り続けて
芸術系の人とは誰にも会わず、過ごしていた時間。
そこへ私の紹介で作品群のあるアトリエに石田尚志他、
さらに吉増剛造が単独で訪れて相当精神的に疲れたの
だろう。
中森さんと会うのと違って、疲れたわ・・、と言う。
米軍キャンプ地から出た沖縄には本来ない素材。
それらを構成して現代の御嶽のように造形し、空間を
創っていた1990年代。
そこから青い海と空に深い亀裂の浮き上がる、ただ
それだけの百余点の板画作品群。
伝統の世界、アートの世界のどれにも属さず、沖縄
独自の純粋な風土の彩(いろ)の深味と亀裂だけで
構成された傷痕の純粋形象の現代美術。
父方の政治経済回路、東京芸大の美術回路そのどちら
も閉じて、ひたすら自らの沖縄の心を、魂を彫刻し
続けてきた。
その作品は現代沖縄の最前線、と私は思う。
そこへ映像と現代詩の最前線のふたりが訪れ、ジャンル
ではない表現に生きる3人の最前線が呼応したのだ。
良い時間だが、孤絶してひたすら刻んできた孤独な場所
で、それはその後どっと疲れもでるだろうなあ。
ふっと電話したくなったのは、その疲れを解す見えない
誘いがどこかで呼んでいたからかも知れない。
最後に”今週末まで手紙とゴーヤ、パッションフルーツを
送ります”と・・・。
嬉しそうだった。
*八木保次 遺作ガッシュ展ー6月26日ー7月8日
am12時ーpm7時:月曜定休(水・金午後3時閉廊)
*チQ展ー7月10日ー15日
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503
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