玩具のコレクションに、made in occupy Japan
と記されたのを見た事がある。
占領下日本製という海外向けの玩具だった。
なにか一瞬、遠い幻を見ているようだった。
敗戦ー占領ー進駐軍ー基地。
チューインガム・チョコレート。
微かな記憶と、目の前のmade in occupy Japan
の陽炎のような分離・・・。
1950年以降朝鮮動乱を契機に神武景気・イザナギ景気と高度成長
に乗り独立を果たした日本本土。
さらに17年もアメリカ占領下が続いた沖縄。
民主主義を建前としたアメリカ近代化が戦後日本を主導して今がある。
原子力爆弾と原子力発電のように、戦前・戦後のアメリカがある。
その空隙を撃つように、occupy japanの文字があった。
安心安全の原発のように、戦後近代化アメリカ化もあるではないか。
今も見えない処で構造的に<occupy Japan>
その現実の最前線を沖縄は保っている。
或いは沖縄に凝縮させている。
敗戦後occupy Japanが記憶ではなく、原点のように
沖縄の風景の奥に続いているからだ。
そのアメリカ世(ゆー)の中で、本土復帰を果たしてもなおアメ
リカ世と新たな大和世(ゆー)が覆っている現実がある。
沖縄本来の風土、沖縄本来の伝統文化。
観光と基地に塗れながら、伝統文化にも偏らず、現代美術として
自立する極めて困難で孤独な闘いを続けているのが、豊平ヨシオだ。
かって日米戦争に敗北し、剥き出しのアメリカ軍占領下の日本と
いう現実。
そこから進められた近代化というアメリカ化。
その功罪を自らの歴史に、また戦後近代の功罪を問う検証は今だ
果たされてはいない。
原発事故後の風景は、その証左のひとつである。
原発事故以前と変わらぬ街・風景・・。
その街・風景の向こうに沖縄の現実もある。
made in occupy Japan
*追悼・八木保次・伸子展ー5月8日ー20日
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503
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